芸術監督のトークショー | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

この3月は、デンマーク王立バレエ学校の設立250周年を記念する公演や研修生による特別公演が集中しています。


「三角骨」が発覚する前に、息子の姿を舞台で観るのはこれが最後かも知れないから……と、チケットを購入しまくってしまった私でした。


だからこのご時世なのに、ウキウキして申し訳ないな〜と思いながらも、今日は、その第一弾の公演『Hübberiet』、芸術監督、ニコライ・ヒュップによるトークショーの初日を観に行きます。


本来なら去年開催される予定だった記念行事の数々でした。


学校に関して、ヴィキペディアに何か書いてあったら参考にしよう!と検索したら、短い書き込みがあるだけでした。日本語版はなかったので、下に丸ごと簡単に訳したものを載せることにしました。


デンマーク王立バレエ学校は、1771年からデンマーク王立バレエ団のダンサーを養成しているバレエ学校で、バレエ団と同様にヨーロッパで最も古い学校の1つである。バレエ学校は王立劇場内にあり、国立バレエ団、バレエ学校、義務教育部門がすべて1つの屋根の下にあるのは世界で唯一である。バレエ学校のユニークな環境は、生徒に多くの特別な機会と経験を提供することを可能にしている。

歴史

バレエ学校は 1771年に宮廷ダンスマスターのピエール・ローランによって設立され、クリスチャンスボー城の宮廷劇場内に位置された。運営はかなり謙虚な規模で、ローランは毎日2時間68人の生徒を指導した。1775年、イタリアのダンサー、振付師、教師であるヴィンチェンツォ・ガレオッティがバレエ・マスターに就任し、自分のバレエ学校の必要性を感じ設立したため、しばらくの間、2つの学校が並んで存在していた。現在、バレエ学校には、コペンハーゲン、ホルステブロー、オーデンセにあり、オーフス、オールボー、エスビヤーにタレントセンターがある。

教育

王立劇場は1856年に子どもたちの教育のために2人の教師を雇い、読書学校と呼ばれる普通学校の実現に至った。現在読書学校には9学年に分けられた100から110人の学生が通っている。1996年、王立劇場は私立N.Zahleギムナジウム学校と契約を結び、バレエ学校の生徒の義務教育が任されるようになった。学校教育、バレエ教育共に、王立劇場があるコンゲンス・ニュートウで行われる。生徒がバレエ試験に不合格、つまりバレエ学校で継続できない場合、3年生、つまり4年生以降の場合、NZG での学校教育が保証されている。201181日、バレエスクールは学童教育と提携する0年生(プレスクールクラス)を開校した。

カンパニーB

カンパニーBは、子どものための、子どもと共の、子どもによる、世界初のプロフェッショナル・バレエ・カンパニーであり、バレエ学校の7、8、9年生が属する


以上。


息子は2011年、0年生開校と同時に入学した第一期生でした。


あれから約11年、バレエ学校の251年の歴史に比べたら短いものですが、その間にもバレエ学校に大きな変化が2つありました。


2014年以来、研修生が高校に通うようになったのがその一つです。


それまでは、中学を卒業したらバレエに専念していたのですから、進化だと思われます。


2016年から、それまで全面的に無料だった学校が、私立に委託されている普通学校部門のみ有料になったのも変化でした。


王立バレエ学校が教育を委託している学校は、女王さまも通っていたちょっとスノッブな学校なので、他の私立と比べても、かなりお高い方だったので、保護者たちは「そんなことが許可されて言い訳ない!」と、オムブズマン*などにも調査を依頼して訴えたのですが、無駄な抵抗でした。


* 行政機関が行うサービスが、憲法や法律の趣旨に照らして正しくされていくように、公平・中立な立場で国民・市民からの苦情を受けて調査し、必要であれば改善措置を求めていく権限を与えられた人。


今は、全部無料だったことを覚えている人は少ないのではないかなぁ〜?と思います。


今日の公演には2年生以降の生徒が全員出演するらしいです。


どんなのだろうか?


感想は明日書こうと思います。


息子はブルノンヴィル『ナポリ』(1842年初演)第一幕のバラビル群舞。『Tribute250』と言う研修生担当振付の新作。秋休みの子ども向け公演『ダンス・フィーバー』からの抜粋、夢のシーン、真夏の夜の夢のパック役を踊ります。


3分33秒くらいからバラビル「Ballabile」と呼ばれている群舞をみることができます。