スポーツ栄養士初体験 | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

他のバレエ学校の事情は知らないのですが、デンマーク王立バレエ学校で生徒全員に身体検査が行われるのは、年にせいぜい2〜3回だけです。

毎年、学年のはじめには必ずあります。

もちろん成長をチェックする、と言う意味もありますが、そのシーズンに子どもが出演するバレエのコスチューム用に、サイズを知る必要がある、と言うのも大きな目的のようです。

そのため、身長と体重だけでなく、足のサイズ、ウエストや腕、手首の周りまで長さを測られます。

我が家のバレエ少年も、新学期が始まって直ぐに身体検査を受けました。

その日息子は、「身長が1年間で10cm以上伸びたって、フィジオの先生に驚かれちゃった」と話していました。

去年は見下ろしていたのに、いつの間にか、見上げるまで背が伸びたのは分かっていたので、私は別に驚きませんでした。

ところが翌日私の携帯がなって、応答するとフィジオの先生からの電話でした。

電話の内容は、「身長が急激に伸びたのに、体重はあまり増えていないのが心配だ。毎日ハードなトレーニングをしている体なので、身長と体重のバランスが取れていることがとても大切だ。念のためにスポーツ栄養士の指導を受けることを勧めるが同意してくれるか?同意してくれるなら、バレエ担当から息子さんに直接話してもらうようにするので、栄養士にアポイントをとって欲しい」と言うものでした。

この申し出を断る保護者はいないでしょう。

息子が先生を聞いて承諾するのを待って、直ちにスポーツ栄養士にアポイントを取りました。

そして、初回は保護者も同伴した方が良い、と言う事だったので、私も同伴してミーティングにも行って来ました。

息子のBMIは、16で、確かに低体重に属します。

好き嫌いはないけれど、食が細いのも確かです。

長男、次男が中学3年生の頃は、鍋を大きなものに替えなければいけないほどよく食べた、と記憶していますが、三男の場合、その必要はありません。

量よりも見た目と質、肉よりも豆を好んで食べる子です。

スポーツ栄養士とのミーティングでは、朝から晩まで、何を食べているのか、時間ごとに尋ねられました。

エネルギーを保つために、トレーニング中は、水ではなくシロップ水を飲むように。トレーニングの後は、カカオミルクだけではなく、それに加えてジュースも飲むように。朝食の量を増やすように。間食するのを忘れないように。などなどの指導を受けました。

「夕食にはアジアン料理を食べることが多い」と話したら、「炭水化物が不足するダンサーが多いのが問題で、アジアン料理は炭水化物が豊富だからダンサーにはとても適した食事。だからそれはとても良い」と言うことでした。

時々起こる「めまい」は心配する必要がない、と分かりホッとしました。

女子の間でプロテインを摂取することが流行っているようですが、食事で摂取する以上にプロテインを摂取する必要は、今はない、とわかったのも勉強になりました。

今後暫くの間、定期的に身体検査され、身長と体重のバランスのチャックが行われます。

バレエ学校では、拒食症の傾向が疑われる女子が、この指導を受けることが多いようです。

それについては、バレエ学校は特に神経質になっている様子です。

息子は、まさか自分がスポーツ栄養士の世話になるとは思っていなかったようで、驚いていました。

何かを疑われている、と言うことはなかったので安心していますが、息子が快適なバレエ学校生活を送るために、もちろん今までも食生活には注意しているつもりでしたが、それ以上にもっと気を配ってあげるべきだってことが分かり、とてもためになりました。