毎年、学年のはじめには必ずあります。
もちろん成長をチェックする、と言う意味もありますが、そのシーズンに子どもが出演するバレエのコスチューム用に、サイズを知る必要がある、と言うのも大きな目的のようです。
そのため、身長と体重だけでなく、足のサイズ、ウエストや腕、手首の周りまで長さを測られます。
我が家のバレエ少年も、新学期が始まって直ぐに身体検査を受けました。
その日息子は、「身長が1年間で10cm以上伸びたって、フィジオの先生に驚かれちゃった」と話していました。
去年は見下ろしていたのに、いつの間にか、見上げるまで背が伸びたのは分かっていたので、私は別に驚きませんでした。
ところが翌日私の携帯がなって、応答するとフィジオの先生からの電話でした。
電話の内容は、「身長が急激に伸びたのに、体重はあまり増えていないのが心配だ。毎日ハードなトレーニングをしている体なので、身長と体重のバランスが取れていることがとても大切だ。念のためにスポーツ栄養士の指導を受けることを勧めるが同意してくれるか?同意してくれるなら、バレエ担当から息子さんに直接話してもらうようにするので、栄養士にアポイントをとって欲しい」と言うものでした。
この申し出を断る保護者はいないでしょう。
息子が先生を聞いて承諾するのを待って、直ちにスポーツ栄養士にアポイントを取りました。
そして、初回は保護者も同伴した方が良い、と言う事だったので、私も同伴してミーティングにも行って来ました。
息子のBMIは、16で、確かに低体重に属します。
好き嫌いはないけれど、食が細いのも確かです。
長男、次男が中学3年生の頃は、鍋を大きなものに替えなければいけないほどよく食べた、と記憶していますが、三男の場合、その必要はありません。
量よりも見た目と質、肉よりも豆を好んで食べる子です。
スポーツ栄養士とのミーティングでは、朝から晩まで、何を食べているのか、時間ごとに尋ねられました。
エネルギーを保つために、トレーニング中は、水ではなくシロップ水を飲むように。トレーニングの後は、カカオミルクだけではなく、それに加えてジュースも飲むように。朝食の量を増やすように。間食するのを忘れないように。などなどの指導を受けました。
「夕食にはアジアン料理を食べることが多い」と話したら、「炭水化物が不足するダンサーが多いのが問題で、アジアン料理は炭水化物が豊富だからダンサーにはとても適した食事。だからそれはとても良い」と言うことでした。
時々起こる「めまい」は心配する必要がない、と分かりホッとしました。
女子の間でプロテインを摂取することが流行っているようですが、食事で摂取する以上にプロテインを摂取する必要は、今はない、とわかったのも勉強になりました。
今後暫くの間、定期的に身体検査され、身長と体重のバランスのチャックが行われます。
バレエ学校では、拒食症の傾向が疑われる女子が、この指導を受けることが多いようです。
それについては、バレエ学校は特に神経質になっている様子です。
息子は、まさか自分がスポーツ栄養士の世話になるとは思っていなかったようで、驚いていました。
何かを疑われている、と言うことはなかったので安心していますが、息子が快適なバレエ学校生活を送るために、もちろん今までも食生活には注意しているつもりでしたが、それ以上にもっと気を配ってあげるべきだってことが分かり、とてもためになりました。