高齢者ホーム公演準備 | 大好きな日々の覚え書き

大好きな日々の覚え書き

デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

デンマークでは、15歳になると、NemIDと言うインターネットのIDを受け取り、税・福祉・医療といった行政、銀行、一部民間のサービスをオンラインで簡単に受けることができるようになります。

それまでは、親のNemIDを通してしなければならなかった色々なことが、自分で簡単に出来るようになるので、NemIDを持つと「親から独立した感」がとても大きいです。

でも、その分責任も大きくなります。

ちなみに「Nem」とはデンマーク語で「簡単」と言う意味です。

昨日、校内イントラで、学校から下の通知がありました。

「9月2日、3日に催されるKompagni Bの高齢者ホームでの公演前に、コロナ検査の時間を予約して下さい。結果を公演初日前に受け取ることができるように予約することが大切です。そしてテストの時間は、可能な限り、学校やバレエの時間外で予約するようにお願いします」

コロナ検査は、NemIDを使えば、誰でも自分で、医者を通すことなく、オンラインで簡単に予約することができるようになっています。

高齢者を前にしたパフォーマンスなら、陰性の検査結果が必要なのは当然です。

通知は、保護者宛に入っていたので、はじめに気付いたのは私でした。

15歳で、独立したNemIDを持つ息子の代わりに、予約をしてあげることが出来ないばかりか、高齢者ホームで公演があることさえ知らなかったので、私はちょっと混乱してしまいました。

が、学校から帰宅した息子に、通知の内容を伝え、息子は自分で簡単に予約手続きをし、一件落着しました。

学校としては、前もって保護者に知らせておきたかった。そして、15歳の子ども/若者たちに予約作業の責任を100%持たせることが出来なかった。ってところだと思います。

もし通知が学校から直接息子に行っていれば、事情を知らない私が混乱することはなかったのにな〜……と思ってしまいました。

15歳は、責任が保護者から本人に移動して、子どもが独立した若者になる歳だから、難しいです。

でも、そんな息子も、完全に手から離れる日が近付いているのは確かです。

そう思ったら、細やかな混乱も、楽しいって感じます。