チボリ公園の中にあるパントマイム劇場の公演が大好きで、年間パスポートが手放せません。
今年も再開されるのを首を長くして待っていました。月曜日に、例年より2ヶ月遅れて再開されて以来、行きたい行きたい!と思っていました。
そして、やっと今日行くことが出来ました〜!
私のブログにはもう何度も登場していますが、これがパントマイム劇場。
チボリ公園に残る最も古い建築物の一つ、1874年に建てられた中国趣味の劇場です。正門を入ったらすぐ左手にあります。
孔雀の羽が幕で、上の真ん中から開いていくので、ここでは幕は上がるのではなく、下がります!
観客席のベンチに座って、幕が下がるのを何度ワクワク待ったことか!
19:00時と20:30時の2回(日曜日は13:30時と15:00時)、月曜日以外は毎日、チボリバレエシアターによる、約30分のパントマイムやバレエが上演されています。
今日の私のお目当ては『シンデレラ』でした。
2016年に初演された作品で、舞台装飾・衣装は女王さま、音楽はOh Land、振付はYuri Possokhov。
去年の12月大好評だった『雪の女王』の3人が、初めてトリオを組んで手掛けたのがこの『シンデレラ』、今日はその再演初日でした。
チボリバレエシアターには、このサマーシーズン、2人の日本人が加わりました。
下は団員リストの一部。
彼らの姿を見るために、今シーズンは通い詰めると思います。
さて、パントマイム劇場に到着すると、真っ先に見に行くのはその日の配役リストです。
今日のタイトルロールは、ご覧の通り、日本人のNatsuki Abeさん!でした〜。
日本人男性ダンサー、Itsuki Oomoriさんの名前もありました。
そしてなんと今日のスペシャルゲストは、女王さまでした。
ご自分でデザインされたのでは?と思うような柄のドレスがとてもお似合いでした。
客席にはプリンセス・ベネディクト(女王さまの妹)のお姿もありました。(青いドレスのお方)
以下は、配役リストの横に展示されていた写真を写したもの。
舞台を見守り女王さまの姿も写っています。
継母やお姉さんたちが、金髪の白人で、シンデレラがアジア人と言う配役のせいか、新作ではないのに、最近世間を騒がせている「Black Lives Matter」運動になんとなく繋がっていたり、ユーモアたっぷりで、とても面白い作品です。
継母や意地悪なお姉さんたちに負けないだけでなく、王子さまでさえ最後には正に手玉に取るような、自立した強い女の子と言う設定のシンデレラの役を、日本人のAbe Natuskiさんは、とびきりチャーミングに演じていました。
Omori Itsukiさんも、しっかりした踊りと笑顔が素敵でした。
新型コロナの異常事態に負けないで、デンマークの舞台で踊っている日本人ダンサーが2人もいる、なんて素晴らしいことなんだ〜!あ〜こんなに平穏で楽しい夕暮れ時を、チボリで過ごす日が戻って来たんだな〜!って、喜びがジワジワこみ上げてきて、涙が目ににじみました。
女王さまは、公演の前に楽屋にお入りになり、ダンサーたちを励まされたようでした。公演後も初日後のパーティーがあるのか、再び楽屋に向かわれていました。
初日の成功、本当におめでとうございます!