それは、このお方のお陰です。
1951年に新聞に連載されて人気になり、第39号まである冊子シリーズの、第1号の「ラスムス クルンプ 船を作る」の巻が1952年に登場して以来、デンマークで読まれ続けて大人気のキャラクターです。
主人も子どもの時に愛読していたそうです。
アニメ映画されたり、最近ではコペンハーゲンのチボリ公園にもラスムス クルンプコーナーが作られ、劇を見たり、公園内を歩いているクルンプに会うことが出来ます。
犬ともクマとも取れるようなキャラクターですが、クマだそうです。
でもクルンプという名前は、作者夫婦の下のアパートに住んでいた人が飼っていた、犬の名前に由来するそうです。
さて、クルンプの物語は、仲間たちと一緒に作った自家製の船、Maryに乗って冒険に出かける、と言うものが多いです。
そして、クルンプ君の大好きな食べ物がザクッと書くと2つあって、その1つはお母さんが焼いたPandekager(パンケイヤ、デンマーク風厚めのクレープ)、そしてもう1つが、仲間の一人のオットセイで年配の船乗り、Skæg(スケイク、上の画像左)の好物Biksemadです。
クレープは、クルンプが冒険から帰ると、お母さんがクレープを焼いて待っていてくれて、「お母さんのクレープはやっぱり世界で1番!」という感じで登場します。
Biksemadは、「仕事の前に、ちょっと腹ごしらえしようぜ」という感じに登場します。
登場人物がみんな大好きなので、「凄く美味しいもの」と言うイメージが定着しています。
クルンプのお母さんに負けまいと、私も良くクレープを焼いたものです。
そして、この冊子、子どもたちにせがまれて、何度読んだことか!!!
でも、実はこのお話は、冒険に出ると行っても、ストーリーはかなり単調で、大した事件は起きません。旅先で、人と出会って、まあ色々あるのですが、結局仲良くなって帰る、と言った風です。
それで、困ったことに、私は読んであげながら、眠ってしまうことが度々ありました。
「お母さん、何読んでるの?」という子どもの声で、自分が眠っていたのに気付くのです。
デンマーク語で何やら話し続けていたようなのですが……
あの時私は一体何を言っていたのだろう?