昨日のブログの続きです。
デンマークのメディアで問題になっている、複数の学校の卒業生(中学校3年生)が作ってYouTubeにアップしている動画。
文章で説明しても、一体それがどれ程酷いものなのか分からないと思います。
問題点ばかり箇条書きにすると、酷い部分が強調されて誤解が生まれる、と言う擁護側の意見ももっともです。
だから、1つの例(動画)を下に貼り付けます。
デンマーク語で、見ても何の事かわからないかもしれませんが、興味があったら見てみてください。
卒業生が選んだカテゴリー別「ノミーネート・ショウ」動画、先ずは卒業生が一人ずつ紹介されていて、各カテゴリー毎にノミネート者、そして授賞者が発表されています。
一見とても楽しそうです。
うちの子たちも、「どの学校でも毎年やってる事、楽しんでるだけ!」という意見です。
が、今年の動画が、特にメディアに取り上げられて問題になっているのは、カテゴリーのタイトルで、例えば下の学校の動画の中には「今年のTILF(Teacher I'd like to fuck)」(6:39〜)なんて言うのもあり、先生が(喜んで)出演しています。それも問題視されています。
子供に負けないラフな服装をして出てくるので、日本人には、どう見ても先生には見えないかもしれません。
擁護側は、先生と生徒の仲が良い証だとか、言っています。
我慢して出来るだけ優しく表現すると、デンマークの学校に日頃流れる、緊張感のない緩和な雰囲気が良く出ているかなぁ?と私は思います。
この動画には、上の問題のタイトルのほかに、性的な思惑が濃いとメディアで問題になっているタイトルの「今年のRøv(お尻)」(7:18〜)、「Call me when you’re 18」(7:56〜)と言うカテゴリーも含まれています。
ちなみに今年バレエ学校を卒業した次女も、動画のように、恒例のカテゴリー別授賞式のお楽しみを用意したそうですが、問題になっているようなタイトルのカテゴリーはなかったそうです。
2018年9月13日追記
メディアで批判された結果、上に貼り付けた動画を作成した学校のある市では、昨日の午後、今後このようなノミネート動画を作成する事を禁止する、と決定したようです。それで、上の動画も削除されたようです。
メディアで名指しされなかった、他の複数の学校の動画は載ったままになっているようですが、それが削除されるのも時間の問題かと思われるので、探して貼り付けることはしません。
下のコメントにも書きましたが、動画を削除したからと言って、問題が解決したとは思われません。これをいい機会に、国民が皆んなでデンマークの学校のあり方を見直して行けたらいいなあ〜と思います。