義父の好きだった宗教詩人 | 大好きな日々の覚え書き

大好きな日々の覚え書き

デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

デンマークに暮らしていて、いいなぁ〜〜と思うものは沢山ありますが、その中でも特に好きなものの1つに讃美歌があります。

そう、教会で歌う歌です。

奥深い宗教詩に、美しい曲が付けられたものが数多くあります。

ドイツを旅して教会に行くと気付きますが、共通の讃美歌があります。デンマークで歌われているものの一部は、ドイツからやって来たものと分かります。

でもデンマーク人が特に愛するのは、19世紀、デンマーク黄金時代と言われる、芸術、文化、科学、全ての創作活動が盛んだった時代に作られた讃美歌です。

高齢のデンマーク人は、その多くを暗唱しています。歌う機会が今より多かったのでしょう。

私の義父もそうでした。

彼は、ヒューマニストで無神論者でしたが、キリスト教とキリスト教文化を深く尊重していました。

最期まで国民教会(ルター派プロテスタント)を離れる事はありませんでした。

彼の葬儀は彼が洗礼を受けた教会で行われますが、もちろん歌います。

その中でも、義母が義父のために選んだ讃美歌が私は特に好きです。

それは題名を訳すと『光の天使は輝けり』と言い、1837年にB.S. Ingemann によって書かれた宗教詩に、C.E.F. Weyseが曲をつけた朝の歌です。貧しく、忘れられた子供たちに捧げられた讃美歌だそうです。

イングマンの詩を全部訳す事は私には出来ませんが、光の天使の輝きが全ての場所と人々の上に平等に注がれる様子が、ロマンティックに表現されて、神の愛は全能であることを伝えています。

とても美しいのでデンマーク語ですが、是非お聴きください。