クロンボー城の『シェークスピア・フェスティバル』に行った後、全く知らなかった事が、またまた色々出て来て、あー勉強になったなぁーと思ったので(そんな事ばかりの毎日ですが)、覚書しておこうと思います。
クロンボー城の『シェークスピア・フェスティバル』は、1816年、シェークスピア生誕200年を記念して、初めて行われた行事で、201年の歴史がある事。
第一回『シェークスピア・フェスティバル』はアマチュア演劇愛好会が催した事。
そのアマチュア演劇愛好会は『Det Militærdramatiske Selskab』(軍隊演劇会)という、要塞クロンボー城に駐屯していた軍人達の演劇グループだった事。
最初のハムレット役を演じたのは中尉Nicolai Peter Nielsen (N.P.ニルセン)で、魅力的な声の持ち主だった彼は、後に王立劇場の役者になり、王立劇場でもハムレット役を演じた事。
1937年『シェークスピア・フェスティバル』には、イギリスの名役者、男爵ローレンス・オリヴィエもハムレット役を演じた事。
などなどです。
軍人から役者に転職したN.P.ニルセン、彼は中尉をしながら、ずっと役者を夢見ていたそうです。
1801年に、イギリスに大敗して、コペンハーゲンの大部分が焼け落ちて以来、暫く大きな戦争を起こさなかったので、その時代、軍人は暇があったのかなぁ〜なんて考えてしまいました。
軍人にしろ、役者にしろ、ブルジョワ階級の恵まれた人達だったから、そう言う余裕もあったのかと思われます。
当時、中尉で、お休みに役者として王立劇場の舞台に立っていた人を、他に知っています。
それは、我が家の(主人の)直系のご先祖さまです。
弟が、王立劇場の役者だったので、休暇にお手伝いで駆り出されていたのかな〜と勝手に思っていましたが、もしかしたら、彼も初めから役者を夢見ていたのかもしれません。
ご先祖さまも軍隊退職後に本職で王立劇場の役者になります。
でも弟が若くして亡くなった名優で、今でも彼の肖像画は飾られたままになっていて、旧舞台に行くと見ることができます。
直系のご先祖さまは彼には一生及ばなかったみたいです。でも役者が少なかった当時、よく舞台には出ていたようです。
ちなみに弟も、ご先祖さまも、夫婦で揃って王立劇場の役者でした。
だから、もしうちのこの誰かが王立劇場に雇われることになっても、一族から初めて、ではないことになります。
軍隊にせよ、舞台芸術にせよ、毎日の厳しい修練が必要な世界。同じタイプの人間が惹きつけられて花開く。それが自然なのかもしれませんね〜!
今日は、ブツブツ独り言しただけで、写真がないのでもう1度クロンボー城を載せておきます。「死ぬ前に行ってみたい世界の名城25」の1つだそうです。