これからはジェネラルにします | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

ブログに何度も書きながら気になっていた事。 

 

本番直前に、本番同様に舞台で行う通しのリハーサル、日本語では最も一般的に何と呼ぶのかな?と言う事。 

 

日本で舞台に関わった事がない上に、日本を離れて長いので、この言葉に「一番普通の言い方」を感じる感覚が私にはありません。

 

ゲネプロ?ゲネリハ?それともジェネラル?なんで外国語が溢れているのかな?不思議に思って調べていて面白い事(私以外の人には常識かもしれませんが、、、)がわかりました。

 

それは、能や歌舞伎と言った日本の伝統舞台芸術は「ぶっつけ本番」で、舞台で全てを揃えて通し稽古は行わなかった。舞台リハーサルと言う概念自体が19世紀西洋文化と共に海外から輸入された物だ、と言う事です。

 

だから、日本語の言い方が見当たらないのですね!へ〜そうか〜!と勝手に「目から鱗」してます。(ついでに、鱗ー>魚ー>寿司ー>日本と繋がって、純日本的に響く「目から鱗が落ちる」と言う表現も新約聖書から輸入品です) 

 

西洋音楽が日本に入ってきた当初、ドイツ文化の影響が大きかった名残りでコンサートやオペラではゲネプロ(ドイツ語)が一般的。

 

バレエはロシア人が伝えたけれど、フランス語がバレエの言葉だから、ジェネラル(répétition généraleフランス語の略)と言うのがいいのでしょうか?

 

ゲネリハはドイツ語と英語のミックスなのでボツですね。

 

英語のドレスリハーサルやフルリハーサルを略してドレリハとフルリハとは言いませんよね?

 

私のブログでは、今までゲネリハと書いてきましたが、上の理由でやめます。ドイツ語のGeneralprobe(ゲネラル プローべ)はデンマーク語のGeneralprøve(ゲネラル プルーヴ)に近いです。でも私にはゲネプロって言葉が全くピンと来ません。

 

それで、これからこのブログでは本番前日に本番と同じ様にするリハーサルの事をジェネラルと書く事に決めました。

 

あー日本語ってなんて難しいんだろう! 

 

昨日、「不思議の国のアリス」の最終日、千秋楽でした。

 

千秋楽の日は、歌舞伎では役者がアドリブでふざけたりしてもいいようですね。バレエではシーズンの一番最後の公演でふざけたりします。王立劇場は行ったことがないので知りませんが、チボリのパントマイム劇場では毎年そうです。

 

昨日はおふざけ無しにいつも通り踊ったと思います。でもいつもと違ったのは、女王様がいらしていた事です。女王様は特別専用席があり、良く観劇にいらっしゃいます。

 

その日は、オーケストラもダンサーも特に気合がはいるようですよ!デンマーク人にとって、彼女の存在はとても大きいです。息子も嬉しかったようで誇らしげに語ってました。

 

いつもは、(本当にこんなに無防備でもいいの?)という位ふらりっといらっしゃるのですが(私は実際、気付いたら女王様が側にいらした、という経験を何度もしています!)、昨日は女王様専用の出入り口の周りに警官が沢山いたそうで、デンマークも変わりました。

 

さあ、月曜日は、新しい演目「Dans2Go」のジェネラルです。息子はブルノンヴィルの「コンセルヴァトワール」に出演します。勿論私も観に行きます。これもバレエママの仕事の一つですので!