第一キャストは特別扱い? | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

今日は月に一度だけ土曜日が休日の日です。

バレエ学校では7年生(中学一年生)から地方出身の子達は寮生活を始めます。その子たちは月に一度だけ帰郷します。

次女は、コペンハーゲンから約300km離れた地方出身のクラスメートと一緒に、彼女の家に遊びに行って昨日から留守です。

息子は午後から『不思議の国のアリス』のリハーサルで休日返上、午後登校します。

大人のダンサーと合わせのリハーサルも始まって、いよいよ本格的になって来ました。そうなると、子どもの学校の時間割は完全に無視されるのが、バレエ学校です。

もしかしたらありきたりの事かも知れませんが、私は子どもたちがバレエ学校に入学して初めて知った事なので、少し書かせてください。

それはキャストの事です。

バレエの子役は(デンマーク王立の場合)、公演数が多い演目はグループが3つ、少ない演目はグループが2つ、第1、第2、(第3)キャストとあり、その他に代役、と言うのがあります。

大人でも、出来れば第1キャストにキャスティングされたい、と思うと想像しますが、それは子どもでも同じです。

何故なら、第1キャストはプレミアで踊ります。そして地方や海外ツアーがある時、出かけるのは第1キャストの子たちだからです。

それだけではありません。リハーサルでも第1キャストは優先されます。1、1、2。1、1、2。1、1、3。と言う感じの割合でリハーサルがあり、第2、第3キャストの子たちは、第1キャストの子が踊るのを見て、その子たちが注意されるのを聞いて、踊りを覚えます。代役ともなると、自分はまともにリハーサルする事なく本番になり、実際出演する事はほとんどありません。

最近は子どもたちの感情に注意が払われるようになって来たので、少しましになりましたが、娘が入学したい5年前は、この差がとても厳しかったです。

娘は第2グループにキャスティングされる事が多かったので、悔しい思いを沢山しました。辛そうにしているのを見る母親も苦しかったです。

息子は第1キャストの事がとても多いです。

中には、それを自慢気にする子もいます。

でも息子は、お姉ちゃんが辛い思いをしたのを見ていたので、謙虚な心を持った第1キャストであって欲しいです。

何をするにも、どの世界でも、謙虚さは大切だと思います。

今朝も冷え込んだデンマーク。マイナス3度で庭の朝顔がこんな感じです。
日本は秋たけなわでしょうか?良い週末をお過ごし下さい。

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