始業式 | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

新シーズンそして新学期が始まりました。
毎年この日はドキドキします。必ず何か、エッ?と驚く事があるからです。

学校に到着すると、王室と政府機関専用の、先が燕尾型に割れた国旗ダンネブロが、今年もバレエ学校の生徒を迎えるために王立劇場の屋上に掲げられていました。旧劇場の前の広場はメトロの工事中で、緑の幕が一面に張られています。それでこんな写真しかとれませんでした。劇場自体も修理中だそうで、もう大変な騒ぎです。
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例年通りだと、バレエ部門と普通学校部門の始業式が同じ日に別々に行われるはずでしたが、今年はそれが一つの式にまとめられていました。だからいつもだと午前中いっぱいかかるのが、今年は10時頃には終わってしまいました。

去年まではバレエ部門の式後、担任の先生のお話をクラス毎に聞く時間がありました。それが結構大切だったので、二つのクラスに参加できるように、今年も夫婦で出掛けて行ったのです。でも必要なかったかもしれません。
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校長先生のお話を聞いて、生徒と先生が一人づつ、バレエのクラスではなく、学年ごとに紹介された後、王室用国歌(デンマークには国歌が二つある)を歌っておしまいでした。この学校で、市民用の国歌(正式にはこちらのみがデンマークの国歌)を歌ったことがありません。いくら王立と言っても、今は、国民の税金に支えられている劇場です。でも校歌は王室用国歌、それが昔からの伝統みたいです。

税金(お金)と言えば、今年度から、無料だった学費が有料になりました。政府の文化面予算削減計画に王立劇場も引っかかって、バレエ学校も影響を免れなくなったからです。

バレエ学校部門は国立で今でも無料ですが、普通学校部門を私立に委託しているので、その学費を親が負担する事になりました。今まではバレエ学校に籍がある限り、そちらも国が負担して親は何も払いませんでした。

学費は一人毎月1870kr(28500円位)、デンマークの私立学校の学費は平均は1200kr(18500円位)前後なので、普通の私立学校に通わせていると考えても、少し高い方です。

それでも恐らく全実質費用のほんの一部を親が負担しているだけだとは分かっています。でも我が家は二人ですし、兄弟割引(2人目は-50%)はあるけれどちょっと大変なんです。

そんな訳で毎月未来のダンサー達に投資する事になって、私達も王立劇場の株主になった気分です。

それにしても、なんて沢山の新入生だった事か!新しい顔が多すぎて目が回りました。うちの子たちのクラスはそれぞれ1人増えただけですが、人数が去年の倍以上になったクラスもあります。古株の親の中には「ビジネスになったからね〜」と皮肉を言う人もいましたよ。

さて夏休みが始まる前に注文しておいたトレーニング着が昨日やっと届きました。明日からの準備完了!今年からpas de deux のレッスンが始まるのでチュチュも購入しました。

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ところが、娘のクラスは明日から3泊4日の修学旅行でベルリンに出発です。

新シーズン、軌道に乗るまで今年も暫くバタバタしそうです。
つぶやき、と呼ぶには、あまりに長くなりましたね。おつきあい頂きありがとうございました。