フランスから帰国したらデンマークが真夏なのに驚かされました。子どもたちは8月8日まで休みなので、今はデンマークの夏を満喫中です。暑過ぎず、爽やかな北欧の夏が大好きです。
今日は、コペンハーゲンにあるチボリ公園に行って来ました。童話作家のアンデルセンも通ったという、1843年に開園した歴史の古い遊園地です。お花の美しいガーデン、コンサートホール、野外コンサート会場もあり、催しが頻繁に行われます。レストランも、お弁当を食べて寛げるスペースも充実しています。もちろん遊園地なので乗り物も沢山、去年100周年を迎えた古いジェットコースターは人気です。そして私たちの目的は、チボリの正門を入ってすぐ左にあるパントマイム劇場、パントマイムとバレエを観る事でした。
よいところのお嬢さま、といったキャラクターのコロンビーヌと貧乏なハルルキンの恋物語、ピエロが混じってどんちゃん騒ぎ、最後は妖精に救われて結ばれる。というパターンが殆どですが、パントマイム劇場で演じられる作品の多くは19世紀中頃に作られたそうです。200年以上の歴史を持つ作品もいくつかあるようです。伝統的なパントマイム以外に古典バレエ、モダンバレエ、新作も野心的に上演されています。野外なのでチボリに入場してしまえばチケットなしで見る事が出来ます。
今年の演目の目玉は、デンマーク女王マルグレーテ2世が衣装と舞台装飾を手がけられた新作『シンデレラ』です。女王さまがパントマイム劇場でお仕事なさるのはこれが7作目です。アンデルセン童話のパントマイムバレエが5作、それ以外はこの作品の他にバレエ『くるみ割り人形』があります。
『シンデレラ』、音楽はデンマークの人気歌手Oh Landさん、振り付けは今年のブノワ賞で最優秀振付家賞を獲得したロシア人Yuri Possokhovsさんと豪華メンバーでした。「おとぎ話的であり、同時にその中のグロテスクな面も表現するようにした」とインタビューに答えられていた女王さま、どんな作品になったのかワクワク期待して観に行きました。
新聞のレビューで好評だった話題の作品という事で凄く沢山の人が来ていました。パンチが効いたいい作品、行った甲斐がありました。