私は、子どもたちが試験で苦しんでいても、何も手伝えないので、せめて美味しいものを作るように、献立を練ったり、庭仕事に没頭したりしています。今、庭のシャクヤクがとてもきれいです。
さて、今日書きたかったのは、今王立劇場で演目に上がっている、劇「アーサー王」の事です。
先週、衣装部の見学に行った日が初日で、衣装部の人が、お披露目を前に、衣装作成時の苦労話を興奮して話してました。それを聞いて、どうしても観に行きたくなり、行ってきたという次第です。
この劇が特別なのは、野外で行われるという事。場所は、コペンから12kmくらい離れたところにある鹿公園。17世紀王室の狩猟所として整えられた場所で、去年ユネスコの文化遺産にも指定されました。その園内(面積1500ha)にある、「狼谷」と名の付いた場所に設置された舞台で行われます。森の真ん中に設置された大規模な舞台です。谷なので、起伏があって、それを上手に取り入れて演出されています。森の木や自然も舞台装飾の一つです。上演開始は20:30ですが、夏至に向かって、どんどん日が長くなっているデンマーク、3600ある客席に人が集まり、劇が始まってしばらくはまだ明るかったです。そして22:00の休憩が終わるころには、暗く、寒いので毛布で身を包む人も!

舞台が広くて外なので、花火はある、馬やオートバイが走る、大迫力で、十分楽しみました。そして、終わったのは11時(23時)を過ぎてました。終了後のおまけのお楽しみは、暗闇の中、公園の出口まで2,5kmの森の道を散歩して帰る事でした。平日だったのに、小さな子連れの家族も多くて、翌日は学校休ませちゃうのかも……いや、かもではなくて、実際、私は主人と二人で行ったのですが、翌日それを友人に話したら、「え~なんで~!?1日くらい学校休ませちゃえば良かったのに、子どもたちが可哀想!」と叱られました。気楽な国民性がここにも出てたかな?