野外劇場 | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

今日も私の住む町はいいお天気!こんないい天気なのに、今度は普通高校2年生の娘が、数学の5時間筆記試験で、緊張した顔をして出かけて行きました。デンマークは、小中学校は超ゆとり教育で、皆がわからないことは教えない!みたいな教育方針なのに、高校になると、急にアカデミックになります。青春真っただ中の高校生たちは、遊びに勉強に、寝る暇もないくらい忙しくしてます。

私は、子どもたちが試験で苦しんでいても、何も手伝えないので、せめて美味しいものを作るように、献立を練ったり、庭仕事に没頭したりしています。今、庭のシャクヤクがとてもきれいです。

さて、今日書きたかったのは、今王立劇場で演目に上がっている、劇「アーサー王」の事です。
先週、衣装部の見学に行った日が初日で、衣装部の人が、お披露目を前に、衣装作成時の苦労話を興奮して話してました。それを聞いて、どうしても観に行きたくなり、行ってきたという次第です。

この劇が特別なのは、野外で行われるという事。場所は、コペンから12kmくらい離れたところにある鹿公園。17世紀王室の狩猟所として整えられた場所で、去年ユネスコの文化遺産にも指定されました。その園内(面積1500ha)にある、「狼谷」と名の付いた場所に設置された舞台で行われます。森の真ん中に設置された大規模な舞台です。谷なので、起伏があって、それを上手に取り入れて演出されています。森の木や自然も舞台装飾の一つです。上演開始は20:30ですが、夏至に向かって、どんどん日が長くなっているデンマーク、3600ある客席に人が集まり、劇が始まってしばらくはまだ明るかったです。そして22:00の休憩が終わるころには、暗く、寒いので毛布で身を包む人も!
アーサー王3
舞台が広くて外なので、花火はある、馬やオートバイが走る、大迫力で、十分楽しみました。そして、終わったのは11時(23時)を過ぎてました。終了後のおまけのお楽しみは、暗闇の中、公園の出口まで2,5kmの森の道を散歩して帰る事でした。平日だったのに、小さな子連れの家族も多くて、翌日は学校休ませちゃうのかも……いや、かもではなくて、実際、私は主人と二人で行ったのですが、翌日それを友人に話したら、「え~なんで~!?1日くらい学校休ませちゃえば良かったのに、子どもたちが可哀想!」と叱られました。気楽な国民性がここにも出てたかな?