デンマーク | 大好きな日々の覚え書き

大好きな日々の覚え書き

デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

こんな事を書くと年齢を暴露してしまいますが、私は人生の半分くらいデンマークで暮らしています。仕事や子育てを通じて知り合ったデンマーク人、家族や友人に恵まれて、デンマークをかなり良く理解して生活しているつもりです。

デンマークは社会福祉国家、国が国民の幸せに責任を持っている国、2016年版国連の「世界幸福度報告書」で第1位にランキングされました。1位になったのはこれが初めてではありません。高税金を文句を言いながらもきちんと払い、高福祉の恩恵を受けて、安心して、幸せだ!と感じながら暮らしています。謙虚で気取らない国民性なんです。

そんな、国民性が、バレエにも良く表れています。デンマーク王立バレエ団は、ブルノンヴィル メソッドの家元、ブルノンヴィルといえば、有名なのは「ナポリ」「ラ シルフィード」彼の作品は生きる喜びに溢れています。ブルノンヴィルは文化遺産で、バレエ団のレパートリーには毎年必ず入っています。 バレエ学校でも、もちろん ブルノンヴィルは必修で、試験のプログラムにも必ず入っています。

私は、過去5年間デンマーク王立バレエ団の演目のほぼ全て観ました。観ながら素人ながらつくづく学んだのは、ダンサーが観客と接触する事の大切さ、かもしれません。国民の税金で支えられた、主に国民のための国営バレエ団、デンマークの観客を魅了する舞台でないといけない。具体的に書くと、デンマークの観客は、例えばフエテ32回転!とかを見ても、ふ~~ん?それができるからって何?って感じなんです。そんな物より、感情が露わに表現される場面や踊りが見たい、ようです。

芸術監督はデンマーク人で、バレエ学校の出身、デンマークの観客を魅了するには何が必要か?を良くわかって上手に演目を組んでいます。同時にバレエ団レベルアップのためには、観客の教育も必要!と考えているのか、彼のトークショウが演目にあり、それが毎年大人気です。本当に優れた芸術監督だと思います。良いリーダーを持つ事が、組織にとっていかに大切か!のいい例かもしれません。

ちょっとデンマークの紹介がしたくて書き始めましたが、バレエの話になりました。長くなったので、今日はこの辺にしておきます。