こんばんは!
sattです。
上葡京からLRT東亜運駅までは結構な距離があり、また人通りも少なく、暗い(そもそも「歩き」という手段はあまり考えられてないのかも)ので、敗者の心身にはこたえます。
ひとときの夢を見て散って行った戦国武将たちもこんな気分だったんでしょうか。
ただ、この日のぼくは落武者狩りにあったとしても、クビには何の値打ちもなく、身ぐるみ剥がされても何も値打ちある物ないしで、逆ギレされそうで怖い(笑)
そういえば、元はといえば、あのオバハン軍団さえいなかったらギャラクシーで打ってたはずだよな、と思うと金の猛者のようなツラしたオバハン達が恨めしく思えてきます(既にぼくの方が猛者化してしまってますけど(^◇^;))。
こんな時間だし、オバハンももう家に帰ってるはず。となると、ちょっと覗いて行こっかな🎵
と、さっきまでボディ、ボディの連打を喰らいアッパーを打ち抜かれたおっさんとは思えないくらいの回復力で、ギャラクシーカジノのど真ん中付近(BJゾーン)へホイホイと向かいます。
色んな意味でゴキブリか!笑
予想どおり、オバハン連中は消えてましたが、週末でもないのに激混みです。めっちゃ混んでる(汗)
しばらく「見」で様子を伺ってましたが、一向に席が空く気配はなく、腹も減ったので、またまたカジノ内にある翠華餐廳に。
時間もたいがい遅いのに、こちらもまた混んでてカップルと相席になりました(たぶん、相席でもえーか?と服務員に聞かれたように思いますが)。
カップル達はバカラか何かゲームの途中で抜けてきた様子で、チップを手に何やら興奮気味に喋ってます。よく見ると1万HKDのチップを沢山持ってるんですよね(・・;)
若いのに金持っとるなぁ、、、注文したのもまたこんな時間にこんな食べるん?ってくらい、これでもか!な量。
それに対して、ぼくは丼のみ。飲み物も白湯(笑)
BJゾーンへ戻る道中、盛り上がってるバカラテーブルも覗き見しましたが、これまた5000HKDとか1万HKDとかじゃんじゃん賭けてます。
こりゃ、やっぱバカラはお呼びじゃねーな。
と、BJゾーンに。
すると、ちょいワル風な若者集団がmin1000HKD卓に座り、ギャラリーができてます。
ぼくもチラ見すると、2万HKD(maxベット上限)賭けてるじゃないですか!
それもギリギリ生きるか死ぬかの血走った勝負でもなく、手元には万ドルチップメインのタワーが数本。
2万HKD賭けてスプリットやダブルが来たら当然倍々になるので、ひと勝負で100万円くらい動く時もあります。
対子に1000HKDとか賭けてるし(゚o゚;;
負けても特段悔しがる素振りもなく、勝ったら回りが囃し立てる、そんな感じです。
おいおい、さっきから、エグくないかい?
ここ、VIPとか高額区じゃなくて平場よ?
いや、冷静に考えると、中国人でまぁそこそこな生活してたら、こんなもんなん?
こんな奴らがウヨウヨいてる中で、我々日本人、そして本日このエリアで日本代表のぼくは300HKDにビビって泣いて、いつからこんな情けない国になったんや!
よーし、万ドルとは言わんけど、min1000HKDで勝負や!
なんとも前向きな姿勢です。
と、威勢だけは良かったんですが、キャッシュが全くないのでキャッシング。
ATMの前でおよそカクテルガールとは程遠いオバンが飲み物のオーダーを受け付けしてたので、メニューを見るとワインやビールもありました(これは以前から)。酔っては勝負に差し障りがあるので、とチョイスしたのはレッドブル、そう、中華のレッドブルは炭酸がない分、漢方みたいな感覚でパワーチャージできそうな気分にさせてくれます。
ぼく「ハーイ、レッドブル、プリーズ」
オバン「阿?」
ぼく「(発音悪かったか)レッブー」
オバン「◯※×△◻︎!」
ぼく「分かるか、ボケ!」
と日本語でキレると、
オバンが、メニュー表を提示してくれました(最初からそれ見せろや)。
意地でも中国語?広東語?を貫く様子です。
指差しでレッドブルを指名すると、「ホンニュウ(たぶん)」とレクチャーまでしてくれました。
国際都市マカオの超大型IRのカジノのど真ん中で、英語も何も全く受け付けず、1ミリたりとも譲らないオバンが堂々のカクテルガール。
なんとも不思議な国です(笑)
反面、忘れずに覚えとこっと、と軽々しく、ホンニュウ、ホンニュウ、と口にする自分が、大中華構想に染まりつつあり、近い将来、日本で「ホンニュウ1本!」と口にする日がやって来そうな予感に寒気がしました。
なんか、気持ちが折られたと言いますか、色々と考えさせられて、キャッシングは中止し、部屋に戻ることにします。
部屋では王様風呂に浸かりながら、さっきの大盤振る舞い連中(飯屋、バカラ、BJあちこちで)やホンニュウのオバンのことを考えてると、我々が思ってる以上に日本は中国に負けてることを実感として覚え、我が子どもたちや、まだ見ぬその次の世代のことがもの凄く心配になってきました。
「(ささやかな抵抗とはいえ)勝つしかないな」
うつむき加減だったぼくは少し顔を上げ、濡れたまま、そして生まれたままの姿で窓際で独り言を呟きました。
「明日やな」
深夜1時過ぎ、アラフィフ日本男児の全裸を、マカオ特別行政区を超え、中国本土の珠海まで見せつけてやりました。
ある意味、これで勝ったも同然です。
最終日につづく。