「結婚を前提に付き合って欲しい」


急にそう言われたのは、ゴールドコーストのプライベートビーチで。

深夜でした。


誰もいない10月の海。その日はめずらしく暖かで、満点の星。


ゴールドコーストは、前年度の成績が達成できたので、会社からのご褒美旅行です。

その日の晩は、最も成績優秀だった人を表彰する、アワードバーティ。


アワードパーティでひとしきり、同僚や上司と騒いだあとのことでした。


「ちょっとでない?」


新人の頃から、ずっと、信頼できる云わば同士であり、よき戦友。ライバル。

そんなヤツでした。

ずっと仲良しで、一緒に仕事帰りにサクっと夜食を食べて帰ったり、

深夜タクシーに便乗したり、岩盤浴いったり、ライブにいったり。


お互いに、彼氏彼女はいました。

だから、それ以上の関係を意識した事はありませんでした。



だから、すごく驚きました。


でも、彼が本当に真剣だ、ということもすぐわかった。

だから、私も真剣に考えなくては、と思った。



それが、私の人生を大きく変える出来事となりました。