桜の季節が終わって、新緑がきれいになった。私の職場が近いせいもあって最近は聖徳絵画館前の銀杏並木を朝歩くようにしている。



つい半年ほど前には銀杏の葉で黄色い絨緞だった並木道は葉もすっかり取り除かれて、寒そうだった枝には新緑が朝日に輝いている。薄緑の花も落ち、少し茶がかった薄い敷物のようになっている。



この銀杏並木は大正15年に植えられたそうだから既に80年余を経た巨木に育っている。絵画館に向かっていくと右側に御観兵榎の由来が書いてあり少し奥まったところにその木はある。



明治天皇がここ青山の練兵場で閲兵されたと言うことらしい。しかしその榎は台風で倒れ今は同じ木から育てた二代目だそうである。



この周辺には山桜や枝垂桜もあって、染井吉野の盛りを過ぎてもしばらく楽しませてくれた。外苑前は無論良く手入れはされているが、樹種は多く、昔のままに残された木もあるそうだ。



絵画館の周辺は周回道路になっていて、朝はジョギングしている人を多く見掛ける。東京は緑が多い都市だとしみじみ感じるのである。



ここにはテニス場や硬式・軟式の野球場や、ゴルフの練習場まである。穴場は絵画館前の駐車場で、一日置かせてもらっても1000円で、私は何回か利用したことがある。




銀杏並木の国道
246号線に近いレストランはしゃれたテラスの席が人気で、小泉さんが総裁選の出陣式に使い、最近では小池百合子さんも使っている。きれいな銀杏並木になにやら無粋な感もした。

団塊世代の晩節