新年度に始まった7時台を挟むTBSの報道番組は、若手の女性アナをメインキャスターにした看板番組だそうである。この時間殆んど家にいることのない私には評価をする知識はないが、その批評が掲載されているのに注意を引かれた。



いわくバラエティの経験しかないアナウンサーの運営の仕方がぎこちないとか、ニュースの読み方が素人っぽい。挙句には同席するコメンティターに頼りきりだというのもある。



テレビは見てくれの部分もあるから、指摘される要素が全く意味のないことだとは思わない。しかし批評の多くは多分そのうち慣れが解消するものであろうと考える。



私はそもそもこれらのことは表面的な欠点をあげつらうもので、本質的な評価だとは思えない。ニュースが大事にすべきことは知らせる価値のある事実を正確に迅速に伝えることで、キャスターの意見を聞くことではない。



だからTBSの報道番組が特定の偏った報道をしている、ある意図を持って視聴者を誘導しようとかしていると言うのなら無論論外だが、いずれにしても内容が問題なのである。キャスターの未熟を言い立てるのは大人気ない仕儀である。



手馴れたキャスターの司会が視聴者を勘違いさせ、あたかもその司会者が一家言を有する優れた知識人ではないかと思わせることもある。そういう人を一本釣りして政治家にしようとする向きもある。



しかしそういう人の殆んどは本来台本があって初めて一通りのことが言えるだけで、自分の裁量では話せない。だから本当に裁量で言ってしまうと「北方領土は金で買えば良い」などと言ってしまうのである。



だから台本を読むのが下手だとしても、芝居じゃないんだから最初の内は大目に観てやればいいのである。むしろ勝手なコメントを言い出したら厳しくチェックすれば良い。



小林麻耶さん頑張って!「小学生のように」正確に読むことを忘れないでと言いたい。