準備ができたと言うから、通告した初日に発射するかと思ったら、翌日になって発射し、日本の上空を通過したという。初日「今日にも発射か」などとてぐすね引いていたら、あまりに緊張して誤報をしてしまった。

誤報そのものは、やはりあまり褒められたことではない。まさに有事に誤報があっては何を信頼していいか分からなくなり、混乱をきたす元となるからである。

しかし一方で事実を事実として報道し、過ちを犯さない方法を提言するのはいいが、鬼の首を取ったように口を極めて非難するのは言いすぎである。むしろ通報システムがかなり迅速に稼動し、速やかに伝達されたことは評価していいのかもしれない。

もともと今回のミサイルは少なくとも我が国を攻める意図が明白に示されて行われたものではなく、これに対する有効な直接の対抗手段は無い。したがって、もし害をなすようなら、迎撃するといった毅然とした姿勢は示し、後はほとんど無視すればいい。

北朝鮮は我が国の誤報を手を打って喜んだに違いないから、このことをあまり国内で騒いで喜ばせる必要性はまったく無い。あまりに大騒ぎする人を見ると第五列ではないかと疑う。

北朝鮮は一方で核弾頭の開発にしのぎを削り、中距離または大陸間弾道弾の技術を見せてこれを売ろうとする、国家上げての武器商人である。国民には今では軍人にすら満足に食糧も行き渡らせられない馬鹿な内政をしているとも報じられてもいる。

だから繰り返し言うが、このような国をまともに相手にせず、備えはきちんとしても無視することがいいのだと思う。報道も我が国の防衛庁の失敗をあげつらうより、かの国のいい加減さをもっと知らせたら良いのである。

北朝鮮と我らは普段言うが、子供の頃かの国は「朝鮮民主主義人民共和国」と言うと習った記憶がある。今日こう呼ばないのは「民主」とはあまりに懸け離れて、いえなくなったのか、国名を変更したのだろうか?