基本的にベイトリールで飛距離を出すには

①用途に応じたベイトリール選び
②ブレーキ設定&サミング技術
③キャスト技術&初速(ルアー飛行速度)
この辺りが一番重要なのかなと思います。

これらをPart2〜Part3で書いていこうと思います。


まず、
①用途に応じたベイトリール選び
ベイトリールでの遠投castingに関しては
勿論casting技術が一番大切であるが
リール選びも大切な腕のうちです。


ベイトリールは、castingの時に
スプールが回転しながらライン放出する為に
スプール径、スプール幅、スプール重量
などで変化するスプール回転速度や回転力
などの関係がとても重要になってきます。


まず、ベイトリールの場合は
『キャストして着水するまでの回転の数』
     ×
『スプール1回転でのライン放出量』

これによって飛距離が決まります。

なので、単純に考えたら
スプール径が大きければ大きい程
1回転で放出されるライン量は多い訳ですから必然的に飛距離が出る計算になります。
が、
そんな単純でないのが難しい所で、
いくら1回転でのライン放出量が多くても
キャスト中の回転の数が少なければ
必然的に飛距離は下がってしまう

したがって、飛距離を出すには
スプールが高回転で回る事が第1条件で
1回転のライン放出量が第2条件となります


スプール径が大きく重量が重いスプール
高回転で回すには、
『強い力』(重いルアー)で回ります
『弱い力』(軽いルアー)では回りません

スプール径が小さく重量が軽いスプール
高回転で回すには、
『弱い力』(軽いルアー)で回ります


したがって、
『軽いルアーの飛距離を出したい時』
スプール径が小さく重量が軽いスプール
の方が飛距離が伸びやすいです。
もしくは、スプール径が大きくても
軽量スプールや強制ブランキングなどで
スプール重量を軽くすれば上記と同じような
効果が望めると思います。


逆に、
『重いルアーの飛距離を出したい時』
スプール径が大きく重量が重いスプール
の方が飛距離が伸びやすいです。
↑↑↑
この現象についての理由は2つあり
まず1つめの理由
『お互いが同じ高回転になった場合は
スプール1回転のライン放出量が多い方
即ち大きいスプール径に分がある』と言う事

次に2つめの理由
『重いスプールは回転の持続性が高く』
『軽いスプールは回転の持続性が弱い』
と言う事

1つめの理由を例えるなら、
タイヤの径が違う自転車で1回転漕いだ時の
距離の違いって事ですかね。

2つめの理由を例えるなら
サッカーボールとゴムボールを同じ力で転がした場合、どちらの方がブレーキが掛かりにくく遠くまで転がるかって事ですかね。


即ち、

『重いスプールは高回転になればなる程
回転の力が強くなりブレーキが効きづらく
なるので、スプールが回り続ける力が強い』

『軽いスプールは高回転になっても
回転の力自体は弱くブレーキが効きやすく
なるので、スプールが回り続ける力が弱い』

って事になります。


違う観点で言い換えると、
『重いスプールの方はcastingが難しい』
『軽いスプールの方はcastingが簡単』
って事になります。


更に言うなら
スプール幅によっても違いが出てきます。
自分的にはスプール径が大きくなればなる程
ナローに分があると思っております。
ライン放出時の左右抵抗やロスが減って
スプール径との折り合いがつくから良いのではないかと思っております。

このように、ベイトリールの場合は
castingにおいて飛距離を望むのであれば
奥深い所まで突っ込んでいきながら
casting技術も同時に向上させていくんです。


まあ、目的は魚を釣る事ですから
ここまで追及する必要はないのですが、
自分はベイトリールが好きなので
この面白さと奥深さを追及したくなってしまったんですかね(苦笑)


ただ…
これだけ色々と書かれると
これからベイトリールを始める人にとっては
面倒ですよね…

大丈夫です!!
そんな深く考えずに
とりあえず楽しむ感じで始めて下さい
ヽ(・∀・)ノ


そこで!!
これからベイトリールを始める人達の為に
特別に分かりやすく
スプール径による適性ルアーウェイト表
を簡単にざっくりと作ってみました。

この表を基準にリールを選んでもらえれば
リール選択の間違いは起こりませんので
買った後に不安にならずにcasting練習に打ち込めると思います。


【スプール径とグラム数の目安】


【32径 純正ブランキングBFS】
3〜12グラム
【32~34径スプール】(純正スプール)
5~20グラム
【36~40径スプール】(純正スプール)
12~45グラム
【43~48径スプール】(純正スプール)
20~100グラム
【51径スプール】LD    (純正スプール)
50~130グラム
【58径スプール】LD    (純正スプール)
85〜 ∞ グラム       
【60〜63径スプール】LD    (純正スプール)      
100〜 ∞ グラム

※スプールの幅によっても変わります。


この上記表記でも投げられない場合は、
まだcastin技術が伴ってないと判断し
下記をおすすめします。


※軽量スプールやブランキングなどで
スプール重量を軽くする
or
※使っているラインをワンランク太くする
or
※スプールに巻いているラインを
現在の7割程度まで落としてみる


これら上記の3つのいずれかを試して、 
再度練習をしてみて下さい。


用途に応じたベイトリール選び
重要だと思いますヽ(・∀・)ノ


残りの項目②③
part3に続く…