”胃腸の力の底上げする”

”身体を常にノビノビとする方向に”

 

と大きな治療の方向性は定めたものの

もちろんそんなにスムーズにいくものでは

ありませんでした。

 

東洋医学における身体観は主に

・肝心脾肺腎の五臓のバランス

・気血水のバランス

を診ていきます。

 

45歳のこの方は、

人の成長や生殖に関わっている

下腹部のエリアの腎の力が弱い。

下腹部のエリアの腎の力が弱いと

気が身体の上に上がってしまい、

下腹部は手薄な状態になる(上実下虚状態)。

胃腸は元々の体質で弱いので、

胃腸周囲に飲食で摂った、

身体が捌き切れていない、

余分な水(湿痰)が胃腸の周囲中心に

たくさんある状態でした。

 

五臓も気血水のバランスが悪い状態なので、

もちろん身体もノビノビ状態ではない。

 

そこに長年の不妊治療のストレスも

のしかかっている状態。

 

年令を考えると時間はかけたくはないが、

時間はどうしてもかかる状態。

 

治療に関してはやらないといけないことは

色々とあるものの、

先述したとおり

胃腸の力を底上げするのに重きを置いて、

五臓のバランスを整えていきました。

 

身体をノビノビしていくのは

治療だけでは時間が足らないので、

家で出来る運動を来院されるたびに

お伝えしました。

 

元々、運動をする習慣がない方で、

運動をする習慣がないと

ずっと同じ運動をやってもらうと

飽きてやらなくなってしまうことが多いので、

来院されるたびに色々な運動を教えました。

 

中でも好評だったのが、

1つは野球の素振り。

バットを庭でフルスイングするのが

気持ち良く、楽しくなってきたみたいです。

 

もう1つはラジオ体操。

学生の時には

”これに何の意味があるのだろう”と

思いながら流すようにやっていた

ラジオ体操。

 

これを中高年の年代で真剣にやると

身体のあっちこっちが痛く、

思うように動かず、

4分程だが案外しんどい(笑)。

 

ラジオ体操は全身のストレッチ運動しては

一番コンパクトな体操になるので、

ラジオ体操をしたあとは

身体が伸びた感じがして気持ち良かった

ということでした。

 

こういう治療を続けていくと…

 

その③に続く。

 

 

当院では鍼灸治療と

大学病院や大手の不妊治療クリニックでも

多数導入されている、

スーパーライザーを組み合わせた

レーザー治療で不妊治療をはじめ

様々な疾患の治療をしています。

 

詳しくはホームページにて!!

 

http://www.shinkyu-kawai.com