今回は男女における
不妊症の問題点をお話していきます。
まず女性の方の不妊症の
問題点について。
現在、女性の方の不妊の原因は
90%前後で器質的な原因とされています。
身体の機能的な部分で
具体的に何かの問題があるということです。
1:膣や子宮の形態や機能の問題
子宮の粘膜は胚の着床に重要な所です。
先天的に子宮の形態に異常があれば
妊娠しにくくなる可能性もあります。
卵管は詰まりを起こすことで、痙攣を起こして
卵子や受精卵の通過障害を起こす事があります。
卵管や卵巣の癒着は卵胞形成に支障をきたし、
卵子の成熟度や大きさ、
受精の時に問題になります。
卵管の詰まりは
クリニックや専門の病院でも確認することが出来て、
手術によって卵管の詰まりを取り除くことも出来ます。
2:過剰な免疫反応や拒絶反応
着床できなかったり、流産の原因になります。
女性の方からすると、
ご主人さんの精液や精子は
異物になります。
ただ本来、生殖においては
異物である精子を受け入れるだけの力は
女性の方にはあります。
しかし、その精子に過剰に反応してしまい、
拒絶反応を起こしてしまうことがあります。
過剰な拒絶反応が起これば、
花粉症や食物アレルギーの治療法と同じで
少しずつ体の中に入れて慣れさせる
治療をおこなうことがあります。
3:ホルモンの調整異常
女性ホルモンの調整が上手くいかないと、
子宮や卵巣の機能が働かなくなります。
ホルモンは自律神経によって調整されていて、
もちろん出過ぎも出なさ過ぎもダメで、
適度な量を分泌しないといけません。
しかし、例えば、
・お仕事で夜勤がある
・日頃から過度なストレスを感じている
・食事の時間がバラバラ
・起床、睡眠の時間がバラバラ
など日常生活で自律神経を乱してしまっている
方もおられます。
軽微なものであれば日常生活見直すことで
正されることもありますが、
先天的なことに関しては
薬剤でのコントロールによる治療になります。
4:メンタルの問題
何度か流産の経験をしていたり、
タイミングや人工授精をしても良い結果が出ない。
また二人目不妊の方などは
・妊娠中のきついつわりや腰痛などのマイナートラブルに
妊娠中に悩まされ続ける。
・出産後の育児が大変だった。
・ご主人さんが育児に全然協力してくれなかった。
・出産後も自分自身の身体の不調で悩まされた
などなど、
嫌な思いや経験は体に深く刻み込まれやすく、
不妊の原因になっていることがあります。
病院などで検査をしても全く女性器に異常がない場合は
メンタルの問題が絡んでいることがあります。
旦那さんからの心ない一言や
周囲からの早く孫や子供の顔が見たい
などのメンタル的な影響を及ぼしていることもあります。
来院していただいた際に
1つ1つお話をお伺いしていきながら、
どういう形で治療を進めていけば良いのかを
色々とお話させていただきます。
●男性不妊の原因
90%前後が原因不明とされています。
検査をしても
なぜ精子が減少したり、
運動率が下がるのかは
具体的には分かっていません。
ただ、最近の研究で分かっている事は
本来、男性の造精能力は60代半ばあるのですが、
ここ30年ぐらいでその年齢が低くなってきていて
30代で急速に造精能力が落ちてきて、
40~50歳ぐらいで造精能力がなくなる
という方も多くなってきているという
学会での報告もあります。
やはり主な原因としては
ストレスや飲酒などの食生活、
運動不足や喫煙からくるものだと
考えられていますので、
1つ1つ日常生活から見直していただく
必要があります。
当院での不妊治療は
この1~4の問題点に関して
鍼灸治療で
身体全体の底上げとリズムを正していきながら、
レーザー活性化治療で自律神経を整えながら
生殖機能そのものの状態をアップさせていきます。
次回のブログでは
そのレーザー活性化治療法の
具体的な効果について説明していきます。
スーパーライザーによる
レーザー活性化治療法に関しましては
当院ホームページにも掲載していますので
そちらも良ければご参照して下さいね。