タロットの示す正しさ(再考1) | タロットの煌めき マルセイユタロット活用術

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三年前の記事で、「タロットの示す正しさ」について書いたものがあります。

 

こちらです。

 

 

改めて読んでみますと、自分でもわかりにくいなあ・・・(苦笑)という感想が出ましたので、もう一度、ここで整理してみたいと思います。

 

三年前の記事で述べているのは、タロットの(示す)正しさとは何か?というテーマです。

 

それには

 

1.タロットそのものが正しさのルールを持つ

 

2.タロットではなく、読み手(タロットリーダーとか占い師とか、タロットを解釈する人)側が正しさのルールを持つ

 

 

という、ふたつが成り立つと考えられます。

 

また「正しさ」というものは、逆の「正しくないこと」と常にセットです。

 

1と2で言っている「ルール」とは、その正しいことと出しくないことの線引き・基準のことです。


そして大半は、実は2(読み手側のルール)なのではないかと推測できます。

 

結局、タロットの絵柄を見て、その良し悪し(正しいこと・正しくないこと)を決めているのは、読み手側の人間のことが多いからです。言い換えれば、読み手側の持つ価値観が(タロット判断の)ルールなのです。

 

さらに、この読み手側の価値観にも、

 

●総体的なもの

 

●個人的なもの

 

に分かれます。総体的なものというのは、いわゆる普遍的な、その時代の人々の持つ価値観みたいなものです。常識と言ってもいいかもしれません。

 

これに対して、個人個人の持つ価値観もあり、それはおおむね常識の範囲内ではあるものの、人によっては、かなり独特の価値観を持つ人もいます。

 

とはいえ、プロタロットリーダーとか、タロット占い師であれば、一般の人向けにサービスを提供する立場ですから、常識からあまりにかけ離れていると、受ける側の人から敬遠されるでしょう。(個性的過ぎると、かえって一部では、カルト的人気になるかもですが(笑))

 

ですから、多くのタロットリーダーは総体的価値観、すなわち常識は持ち合わせていると見てよく、それにその人個人の価値観も加わってトータルな価値観が形成されていると考えられます。これが読み手側のルールになっているわけです。

 

ということは、タロットを受ける側の者からすれば、自分と合う(似た)価値観を持つタロットリーダーの方に見てもらうほうが理解がしやすい、受け入れやすいことになります。

 

しかしながら、一方で、自分と違う価値観の人に見てもらったほうが、意外な視点とか考え方を提供してもらえて、刺激になったり、打開策が見つかったり、それこそ自分の見方がガラリと変わることもあるかもしれません。

 

どちらがいいのかは、自分の選択次第でしょう。

 

ただ一般的に、占い師の場合は、占い師自体は変わった人であっても、市場にサービスを提供するという立場から、常識的・総体的価値観での判断(占い師側は、それをタロット自体のルールだと思っていることが多いのですが)が主体ですので、世間的な幸不幸・善悪・正悪の基準でよい選択を示してほしい時は、占いのほうが、自分の求めている内容を提供してくれるでしょう。

 

ですが、それだと、マルセイユタロットの「運命の輪」に翻弄される生き方に終始したり、変革的・霊的成長とは縁遠くなってしまったりする世界に固定されがちです。

 

・・・とここまでが、三年前の記事の前半的内容を整理して、少し付け加えたものとなります。

 

わかりやすくするための記事が、長くなってしまっては本末転倒ですので、続き(後半のまとめ)は次回の記事で書きたいと思います。(つづく)