『こっちの青空って、いつも微妙に霞んでるんだよ』
アパートから、最寄り駅へ向かってる時長女が言った。
『そうかな?充分青いと思うけど』
と言ったら、長女はおもむろにスマホを出して、岩手にいた時写した風景を見せてくれた。
『ホントだ、青が濃いねぇ』
手前に緑の田んぼ、そして青空と緑の山の1枚だった。
たまたまその時のお天気具合もあるだろうけど、岩手の空は本当に『青空』だ。
関東からこちらに嫁いだ友達が『こっちの青空は向こうと違うのよ』と言っていた事と高村光太郎の詩を思いだした。
智恵子抄 あどけない話
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
↓長女が住む町の空
今日はザーザー降りの朝です。
最高気温はなんと16℃
一時的かもしれないけど、確実に秋に向かってます。