こちらの美術館、型紙美術館の部分の表記が媒体によってブレています…
「江戸」だったり「江戸の」だったり…
ここは公式HPの表記で統一しましょう。
こちらの美術館、とってもレアな伊勢型紙を常設展示している美術館です。
他には三重県鈴鹿市に伊勢型紙の資料館があるくらいかな?
伊勢型紙って何?って感じですがそれは後ほど。
ちょっと迷いつつも無事到着。
お外に出してある案内、印刷ではなくて本物の伊勢型紙が入っていました!さすが!
こちらの美術館は経営母体は日本語教師を育成する学校だそうです。
なんでも日本橋の呉服屋さんが廃業するということで、
そこで保存されていた10000点以上の型紙を譲り受けて美術館としたそうです。
館内は残念ながら撮影禁止。
館内は浴衣用の大きなものや、小さなものまで様々な伊勢型紙が展示されています。
あ、伊勢型紙っていうのはこういう姿をしています。
江戸時代に紀州藩の補語を受け、飛躍的な発展を遂げました。
画像をお借りした型紙は、アメリカのクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館所蔵のもの。
日本の博物館にも所蔵品はありますが、欧米の美術館や博物館にもたくさん所蔵されているんです。
型紙はどうやって作るのかというと、柿渋を塗った和紙を何枚か重ねて、
型紙は日本では使い古された道具としてあまり注目されることはありませんでした。
幕末以降多く輸入され、今でも美術館などで保存されています。
ebayで「katagami」検索すると758件、
例えばコレ、上の2点はヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の所蔵品。
Muuseoのコレクションにだって日本的な意匠があります。
mat2193さんのコレクション、「ヴィクトリアン(~1900年ごろ)のブローチ」
こちらの型紙は、ハーバード大学美術館の所蔵品、格子に花、鶴。
直線に花というのは型紙でよく見られる意匠です。
実際に型紙が輸入されていた当時は、個人の収集したものがデザインの資料として図書館に収められたり、
個人的な感想ですが、今回展示されていた型紙の中では、ウサギの小紋と雪華文様が気に入りました。
そういった意味を考えながら型紙を見ると更に楽しめそうです。
紀尾井アートギャラリー 江戸伊勢型紙美術館