博物学趣味への招待 第2回 | Muuseo Vox

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"コレクションでミュージアムを" のミューゼオ編集部より、物たちが大好きな人に向けて。

こにちわ、Jennです。




「Cabinet de curiosites, 好奇心の棚」


という言葉を最近よく聞く。 インテリア回りでの表現だ。


多分ミラノのサローネあたりで「今年はこんな感じで!」って流れになったんだろう。(*適当情報です。)


H.P.Deco 好奇心の小部屋なんてショップもいつの間にか出来てるし。




 ルネサンスの昔から18世紀まで、ヨーロッパの貴族が、珍奇なものを集めては、


そのご自慢のコレクションを陳列するためのキャビネット:Cabinet of Curiosityをもっていたそう。


中にいれるのは標本やらアートやら何でも良くって、それらが大規模になって整理されたものが、


今の美術館や博物館になったんだとか。




と、ここまで読んで、夢かな・・・と思った方、冒頭めんどくさがって第1回のコピペをしたのです。


すみません。


漫画でも前号までのあらすじを載せる、アレです。






現在の博物学趣味な品を紹介する「博物学趣味への招待」  


第二回は、標本。






標本の範囲は広くて、ドライフラワー的なものや、昆虫、鉱物、剥製などなど、観察のために姿をとどめる為の処理を施したもの一般をさすので、意外となんでもアリ。




変わったインテリアに向いてると思うのは、ここ数年写真集も人気になった、透明骨格標本。


(蛋白質を酵素で透明にし、組織ごとに色分けして観察する為に骨を染色したもの)


小さいものは実際にThe Study Roomストアで見かけたことがあるな。




精緻な骨格がヴィヴィッドに染められた標本は、未来のメカニックのようであり、幽玄でもある。


ガラスのシリンダーに入ったイカのやつが一つ欲しい・・・。


トビウオとかダツとか、変わった形のお馴染みの魚介がいい味出しそう(出汁じゃなくて)。




Muuseo Vox-TP





昆虫標本は好き嫌いが分かれるところだけど、ポップなオブジェ風だったら?


Lisa Woodsの生み出すバッグス・ライフ的な昆虫アート。


絵本の世界のファンタジー。




Muuseo Vox-LW寿司



                  ビートルが二人で寿司パーティ。お箸持ってるのがウケる。




Muuseo Vox-LWタランチュラ




今の季節にぴったり。タランチュラがクリスマスギフト抱えてお出かけ中。



Muuseo Vox-LWキャタピラ




イモムシが視力検査中。イモムシの標本・剥製は作るの難しいんじゃないのかね?






まるで鮮やかな絵具のスプラッシュのような鳥類標本(と、呼べないかも、もう。)は、


Christpher Marleyによるもの。


剥製よりも、飛び立つ鳥の力強さや、生命の輝きみたいなものを瑞々しく表現している気がする。





Muuseo Vox-CM Bird







彼の手による昆虫の標本モザイクアートも、生き物の造形、多様性の美しさを際立たせてくれる。










Muuseo Vox-CM Mosaic


Muuseo Vox-CM Prism






彼は標本の対象となる生き物の屍を、食品メーカーや研究所等で調達しているそう。


命を扱って作られる「モノ」は、いたずらな殺生とならないよう、一層の配慮が必要だよ。




どれも、勿論一点もの。


個性的で知的で美しく、部屋のどこに飾ろうかイメージしやすい、優秀インテリア。


ベタにならない博物学趣味、オススメ。




「博物学趣味への招待」 第三回は何かな~?