横浜人形の家 | Muuseo Vox

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"コレクションでミュージアムを" のミューゼオ編集部より、物たちが大好きな人に向けて。

すっかり年末ですね、信じたくありません、shikibuです。

館名からわかるように人形専門の博物館です!
最寄り駅はみなとみらい線の元町・中華街駅。
そちらから徒歩5分ほどの場所にあります。

コンセプトは「横浜発・世界の人形ふれあいクルーズ」。
こう…「クルーズ」のあたりが横浜らしさを演出しているんでしょうね、多分。

世界141カ国・約14000点の人形と人形に関する資料を所蔵しており、
展示されている数もなかなかのもの。

ほとんどのものは人形ですので、人形恐怖症の方にはオススメできません!


入館料は大人300円、券売機で購入です。

最初の展示室は「ノスタルジック・ハーバー」と名付けられており、
横浜と人形の関わりや、米国とのやりとりをした友情人形の展示です。



友情人形を差し置いて、気に入ったのは雑誌の表紙。
右の女の子の巻き毛や、左の女の子が和装にボンネットで大変可愛らしい!
人形を持っているということは、いいとこのお嬢さんです。
というか、明治期に少女雑誌を購入できる層はまずお嬢さんですね。


続いての展示室は「ワールドフェスティバル」
日本を含む世界各国の人形の展示です。

日本ゾーンはあれです、郷土人形!
おばあちゃんちの棚に飾って有りそうな観光地のアレ。
それがものすごい数あります、結構カワイイものも多い!
馬とか牛とかニワトリとか、生活に密着していたであろう動物が多いです。



私、未だかつてこんなにたくさんのコケシを見たことがありません。



海外の人形ゾーン。
こちらもアレです、海外で売ってる土産物の民族衣装を着たアレです。
アレ、アレ行っていますが大好きです。
民族衣装はモチロン、顔やデティールのちょっと微妙な感じもグッときます!


このアルパカの顔、もうちょっとどうにかならなかったんでしょうか?



左側のドイツの人形、きっとバイエルン州ですね。
完全に酔っ払いです、しかもあえての若い男女でなくおじいさんおばあさんセレクト。
すごくいいと思います。



左奥のネパールの人形の顔、たまりませんね。
アフガニスタンも何故髪が緑色なのか。



階段には人形ヒストリーのコーナーがあります。
私の心をとらえたのはコレ、にこにこぷん!!
世代です、すごく懐かしい!



階段を登ると日本人形、西洋人形のコーナーです。
大正期に作られた御殿飾り!お雛様です!
こんな立派なものが遊びに行った友達の家にあったら震えちゃいますね。
展示ケースの映り込みがきつい…



見方によってはホラーっぽい市松人形さん、存在感あります。
思わず、さん付けで呼んでしまいます。
生で見たときは気にならなかったけれど、写真で見るとちょっと怖いかも。
芽の部分のデティールがわからなくて穴に見えるからかな?



昭和の薫りプンプンの和製フランス人形です。
昭和の時代、棚の上にガラスケースに入れられて飾られていたインテリアドール!
こちらのお姫様は内藤ルネでしょうか?キュート!



最後はアンティークドールです。
西洋人形と言って、一般的にイメージされるビスクドールですね。
裕福な家庭の女の子の持ち物なので、細部まで本当に手が込んでいます。



この系統の人形は、
最初は成人女性のファッションカタログを目的として作られていたので、
8頭身のスタイルのいいボディーに流行の服を着ています。
顔は始めから無かったのか、失われたのか…?

ファッションカタログの役目は次第に印刷物に取って代わられますが、
印刷物が高価だった時代には、実際に人形サイズの服が見本として使われていました。



次第に愛玩人形となっていき、
女の子のために少女の姿をした4-5頭身の人形が作られるようになりました。

有名なジュモーもいくつか展示されていたのですが、
なかなか個性的な顔立ちですね、眉がきついというか独特。



アンティークドールは高級品だけあってガラスの眼の繊細さ、
衣装や小物の細かい作りがとーってもキレイ。
髪の毛も当時は人毛を使用していたためか、カールも結構きれいに残っています。

ビスクドールだ!うわっコワーイ!と思うかもしれませんが、
注目してみてみるときっと色々な発見がありますよ!



横浜人形の家
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町18番地
045-671-9361
【入館料】 大人300円 小人150円
【開館時間】9:30~17:00
【休館日】 月曜日
http://www.yokohama-doll-museum.com/