6月24日(土)
スーパーで梅干しを買おうとしたら
「なんで買うだ!
梅干しなら、ウチで漬けたのがあるだろう」
と夫。
え? あったっけ?
帰宅して、夫が小屋から出してきた物は…
確かに梅干し。
誰が漬けた?
H8年と言えば、義父はとうに他界してるし、義母は、寝たきりになってたから、漬ける事は出来ない。
そして、この字は、私の筆跡に間違いない。
私は、これまでに梅干しは3回漬けた。
いつ漬けたかは記憶にないけど、この年は、寝たきりになった義母の介護とピアノのレッスンで、梅干しを漬ける余裕などなかったはず。
娘達は、まだ学生だから、やるわけがない。
ということは?
「俺が漬けたんだ」
そう!
思い出した!
夫が、赤紫蘇を揉んでいる姿を。
何をしてるの?と訊いたら、梅干しを漬けると言ったっけ。
梅は沢山あるのに誰も加工しないから、遊び半分でやってるんだろうと、気にも留めていなかった。
でも、確か、カビてしまったと言ってなかったっけ?
あの後、またチャレンジしたんだろうか。
まあ、夫の他にいないし。
仕込んだ日付だけは、私が書いたんでしょう。
もう、30年近く経ってるけど、果たして大丈夫かな?
恐る恐る蓋を開けたら、あらまあ!
カビも生えず、きれいだこと!
チョビっと箸で摘んで見た。
酸っぱい。
間違いなく、食べられる。
中々上出来。
へぇー、良く出来たねぇ。
「ところで、梅汁が全然ないんだけど、よく干からびてないね」
と、不思議に思って訊いた。
「ん? うん…まあな」
笑いを堪えるような夫の顔。
なんかおかしいぞ。