3月26日(土)
小俣雅子さんと言うフリーアナウンサーが、当地の新聞に「ことばのつぼみ」と題して、エッセイを書いています。
これがとても面白くて、楽しみに読んでいるのですが、先週の話には、私にも似た経験があり、爆笑してしまいました。
その内容とは・・・・・
小俣さんが同僚とファミレスに入った時の事。同僚はハンバーグ、小俣さんはオムライスを注文。
間もなくウェイトレスが「こちらハンバーグになります。こちらオムライスになります」と言って置いて行った。
小俣さんが食べようとすると、同僚が言った。
「まだ食べちゃダメよ。あなたウェイトレスが言った事聞いてなかったの? オムライスになりますって言ったでしょう? これからオムライスになるのよ。まだなってないんだから食べちゃダメなの。 私のハンバーグも、これからハンバーグになるんだから」
「なるほど。で、いつになったらオムライスになるのかしら」
「私のハンバーグもいつまで待ったらいいのか。ねえ、小俣さん、いつになったらハンバーグになるか訊いてきてくださる? 私、気が小さいから訊けなくて」
「私も気が小さいから、そんな事訊けないわ」
小心者の2人は、待ちきれなくて、まだオムライスになってないオムライスと、まだハンバーグになってないハンバーグを食べて、ファミレスを出た。
もうあるある!
私も、これとほぼ同じ経験をしているんです。
もうず~~~っと前に、友人とファミレスに入った時でした。
2人ともハンバーグを頼んだら、運んできたウェイトレスが
「ハンバーグになります」
と言ったのです。
小俣さん達は、気が小さくて、いつになったらハンバーグになるのか訊く事が出来ず、まだハンバーグにならないハンバーグを食べたそうですが、友人は違います。
(彼女は、間違ったこと、おかしい事は、はっきりという性格なので、敵も多いけど、私は裏表がないから、好きなんです)
ウェイトレスに言いましたよ。
「ハンバーグになりますって、もうハンバーグになってるじゃない。それとも、これが今から別のハンバーグにでもなるの?」
「は?」
意味が分からないというふうに、怪訝そうにしているウェイトレスに、更に続けて
「だから〜、あなたハンバーグになりますって言ったけど、これがハンバーグじゃないの?」
「はい、そうですけど・・・ご注文ハンバーグですよね」
ダメだ、全然通じてない。
間違った言い方に気が付いていません。
気が小さい私は、ただ笑いながら、2人のやりとりを見ているだけ。
ウェイトレスが去った後、友人はぼやくぼやく。
「全く最近の若い子って、言葉遣いがなってないよね。この前なんか、スーパーのレジで、1000円からお預かりしますって。1000円からじゃなく、私から1000円預かったんでしょう」
「あ、それ、良くあるよね。うちの夫も俺から預かったんだろって怒ったって言ってた」
「最近どこでも言うようになったけど、ああいう言い方って、上の人が教えるのかな」
「マナー教室みたいな所から、指導に来るらしいよ」
「その指導が間違ってるんじゃ、更に指導者を指導する人が必要だね」
「あなたが行って指導したら?」(笑)
そう言えば、日本にいる外国人がびっくりするのも、「〜になります」だって何かで読んだ記憶があります。
敬語の使い方だって、おかしいです。
「お食事食べられますか?」
「お一人で行かれますか?」
「~されるんですね」
「~と話されてました」
この敬語の使い方には、いまだ違和感を覚えます。
「お食事食べられますか?」は、「お食事召し上がりますか?」が正しいと思うし、「お一人で行かれますか?」と言われたら、子供じゃあるまいし、一人で行かれます!とムッとしてしまいそう。
お笑いの厚切りジェイソンじゃないけど
そんなのおかしいだろ~~!