さて本日は日本の《西遊記》です。
中国版と並べて見ていると、元の物語があって、両国ともそれに沿っているのが分かります。
もちろん巧みにアレンジしていますが。
それを見比べるのが楽しくて♪
ナレーション
雲は行き 水は流れ 目指す天竺への道は
まだまだ 遠い・・・
三蔵法師一行は、天竺への道の途中ですが、どこでしょうね
ロケーションかしら?
と、どこからか若い女性の悲鳴です!
助けを求めて叫んでいたのは若い娘さん、「奥様がさらわれた!」と。
もちろん悟空が空を飛んで、一気に犯人に追いつきました。
えっ? 今回のゲスト出演は中尾彬さんです。
互に愛用の武器を持っての 丁々発止(ちょうちょう はっし)でしたが
形勢不利と思ったか、女性を人質に刀を突きつけ
悟空は、頭の毛を一本手裏剣に変化(へんげ)させてその顔をめがけて飛ばしたら
どうやら片目に突き刺さり、女を置いてみるみる蛇になって逃げて行きましたよ。
美しい夫人とその召使の娘がお礼の上、お坊様ご一行にお食事を差し上げたいと。
中央、八戒の喜びぶり^^
美しい夫人とお近づきになれそう、メシにもありつけそうだし
しかし、せっかくの豪華な食事は、可愛い召使さんの給仕で、奥様は三蔵法師と別室です。
しかも美しい法師に一目で恋した奥様は
「どうかここにお留まり下さい」
こうしてみると、夏目雅子さんの三蔵法師は初めから男性の設定なんですね。
もちろん三蔵法師は
「私は仏に仕える身ですから」と断っていましたが
一方、女好きが設定の八戒は、懲りずに奥様宅に居座り
「ぜひここで暮らしたい」
本当は喜んで婿養子になりますと言いたいけど、ちょっと遠慮していたら
可愛らしい召使の娘さんが
「ちょうど良かった、男手が欲しかったの」とさっそく下男扱いです。
どうやら天竺への旅のお供をリタイアしたらしい八戒に沙悟浄が
「どうするんだ」と聞いたら
「あいつが下品な下心を出したら、本性(ほんしょう)に戻る呪文をした」と悟空です。
奥様の入浴姿を垣間見た八戒は!
本性=ブタに戻ってしまいみんなに追っ払われていました。
草むらに逃げ出して・・・
今度は何と! 三蔵法師に変身して のこのこと又もや奥様のもとへ。
一応妖怪の八戒は、一見上品で美しい法師に化けたので、奥様は大喜びで迎えたのですが
下品な言葉、下品なしぐさ、本当にあのお坊様なのかしらと奥様が怪訝な思いですよ。
「まだ懲りないのか」と悟空が虫の虻(あぶ)に化けて
「いい加減にしろ!」
三蔵法師の頭の上に、ちょっと大きな虫の虻(あぶ)がいます。
悟空が化けていて、いい加減に戻って来い!と言っていますが
夏目雅子さんはいつも上品なお坊様の雰囲気でしたが、今回は八戒が法師に化けた設定なので、思いっきり下品なセリフ、しぐさに頑張っていますよ^^
そこへ例の威勢の良い娘さんの女中、
「あーら、汚い虻ね、エイ!」とばかりに持っていた扇で虻をバシッと叩きつけてしまったのです。
油断していた悟空は思いっきり叩きつけられて、草むらに転げ落ちて半死半生の体(てい)
こちらは、すっかり暗がりになった中、悟空と八戒の帰りを待っていた三蔵法師と沙悟浄の二人です。
そこへ提灯の灯を持って
「どうかされましたか、こんな夜更けに」
片目に眼帯をした男、親切そうに近づいて来ましたが・・・?!
つづく