面白い映画を見つけました。
1985年アメリカ制作 中世の騎士モノ、その冒険談です。
《レディホーク》 鷹になった姫君かな?
そこは中世のお城アクイラ、脱出不能と言われた地下牢から地下水路を通って脱獄したのは、通称ネズミと呼ばれたスリ常習犯の少年フィリップです。
巧くお城から遠く離れた農村にまで逃げて来たのに、そこに居合わせた武官らに捕まりそうになった時、見知らぬ旅の騎士が助けてくれました。
ここまで逃げれば安全だと思ったかフィリップ少年、アクイラの牢から生きて出て来たと自慢した途端、居合わせた城の武官数人に危うく捕まるところでした。
同じく客でフードを深くかぶった人物が、鮮やかな剣捌きで少年を助けたのは、
実はこれからアクイラ城に用があったから。
旅の騎士が戦っている間に遠く逃げ出したフィリップをあくまでも追いかけて来た騎士
黒い巨大な馬、黒いフード付きのコート、腕にはくちばしの鋭い鷹が一羽止まっています。
「旅の仲間になってくれないか」
と言われてフィリップは行く宛もないしで二つ返事で承知したのでしたが・・・
結局、夜が近くなると
「火を起こせ」
「馬の世話を頼む」
「薪(たきぎ)を集めろ」
巨大な馬の名はゴライアス、馬の機嫌をとって世話をしながら次々に用事を言いつけられて
「何が旅の仲間だ、これじゃ奴隷と同じ」と
不満たらたらです。
夜になっても近くの木立ちで薪になる小枝を集めていると、何か得体の知れない不気味な物音に気付いて、その音を探していて
騎士と鷹が泊まった小屋に近づいて、そこには騎士の代わりに美貌の女性が!
見知らぬ女性が夜の外に出ようとするのを止めて
「さっき斧で僕を襲った農夫を、突然大きなオオカミが現れてかみ殺した」
「僕は助かったけど、危険だから外に出ないが良いよ」
「知ってるわ」
こともなげに答えて女性は外へ出て行きます。
若いフィリップは動転、どうしてあの騎士がいなくてこんな美人に代わったのか
夢でも見ているのかと思わず声に出しての独り言に
「夢だわ」
女性の声です。
何かを探すようにあちこちを見ていますよ。
そこへオオカミの遠吠え!
フィリップは思わず小屋の奥に隠れ、でも気になるので女性を目で追ったら
気のせいか?
女性とオオカミが寄り添うように森の奥へ去って行きました。
朝、騎士が疲れたように木の根元にもたれて寝そべっていて
いつもの鷹が傍に寄り添って見えます。
フィリップが
「あの小屋であなたの代わりに凄い美人がいるのを見ました」と語ると
「何か話をしたのか?」
「これは夢かと尋ねたら、そうだと言いました」
それを聞いて、騎士が手元の鷹を愛おしく抱きしめて
「もしその女性が私の夢に現れたら、名前を呼んでみたいな」
「そういう時を待っているのだ」
つづく
さあ、始まりました。
剣と恋と魔法の、ドラマティックなファンタジー世界の物語です!
1985年制作と言えば、もう40年近い昔の映画ですね。
ただディズニーやシェークスピアの「ロミオとジュリエット」のような若い初々しい男女ではなくて、両者とも十分に大人の恋人同士です。
不本意ながら、それに関わる破目になった若者の方がまだ人生にも恋にも未熟な未成年です。
その分、自由な発想で二人の恋を応援していきます。
これがとても良くてね