花果山(かかざん)にあった猿の王国で幸せに暮らしていた一匹の猿

女媧(じょか)が天上にちりばめた石のかけらから生まれたその猿は、観音菩薩さまに頼まれた仙人に連れられて・・・

仙人の弟子たちと一緒に超能力の修行なのかな?

 

 

師匠の仙人に《孫悟空》と命名されて大喜びです。

10人ほどの選ばれた有能な若者たちと修行に励んでいましたが、女媧(じょか)の申し子みたいな悟空はたちまちすべてを極め、

ある日師匠が、

 「お前には、この先波乱が待っている、それを超えて自力で生きろ」

自力?この道場から追い出されるの?

うなずく師匠、ある程度覚悟していたのでしょうね、おとなしくそこから離れようとして、不意に悟空がひしっと師匠に背後から抱きついたのです。

 

 

心から師匠が好きで敬愛していた悟空、この先魔族の陰謀で誰もが裏切者と信じさせられた時も、この師匠のことだけは信じていました。

老齢の師匠をいたわり、「どうかお元気で」

そして元気に空中へ

 

 

筋斗雲、ふりがなで「きんとうん」とありました。

この修行の日々で身につけた技のようです。

 

一方、牛魔王は着実に魔界で実力をつけ、いよいよ天界に乗り出そうとしています。

種族の預言者が、一族に伝わる記文を読み上げます。

 

 

 ①  東海で津波が起きる

 ②  南天門が破壊される

 ③  女媧(じょか)さまの石から生命が誕生する

 

 

せっかく玉帝の温情で、こうして誰も転生不可にならず もとのように集まって暮らしているのに、牛魔王の野望は自分が天界の主(あるじ)になりたいのです。

 

  一方、これからは自力で生きよ、と師匠に宣告された悟空は、ともかく故郷の猿の王国へ帰ってきました。

古老の猿らに、この滝の奥深くに竜宮城があって、そこの東海竜王がすごい武器を持っているそうだと教えられて、さっそく水底(みなそこ)深く潜っていきました。

CG満載の竜宮城は、日本と同じで魚がいっぱい、

いずこの国の庶民も好みは同じ

  愛らしいファンタジーですねドキドキ

 

竜王はおおらかな方で、なんとなく所蔵の金襴の衣装を悟空に与える羽目に

さらに秘宝でもある如意棒を

 

 

「引き抜けたら君にやる」と気前よく言ったのも、差し渡し数十メートルあろうかの巨岩

高さは海中深くそそり立っています。

しかし悟空は難なく引き抜いてしまいました。

そして悟空の手の中へ、さらに小さくなって爪楊枝くらい(?)耳の中へ納められました。

 

悟空は気分よく猿の王国へ帰っていきましたが、海の底では突然ただならぬ巨大な津波が沸き起こっていました。

巨大な如意棒がいきなり引き抜かれて、その空洞にドッと水が入っていったようです。

牛魔王がいる場所にも凄まじい津波が襲ってきます。

身重の妻をかばう牛魔王、本当に津波が起きてまず預言の一つが実現したことにどんな思いだったのか

 

つづく