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最後のグイン・サーガ「見知らぬ明日」を買ってきました。
140ページで終わっていました。いつもですと一冊で300ページ余なんですよね。
でも転移したあとも、激痛に苦しみながらでも、栗本さんはとにかく書き続けていらしたんです。

「見知らぬ明日」の中での主要な登場人物は、イシュトヴァーン、リンダ、ヴァレリウス…
崩壊したパロを何とか再起させようと奮闘している女王のリンダは「もうこれ以上どんな悪いことがあるの」と言いながら、ゾクッと悪寒が!リンダは生まれながらの予知姫なのです。
宰相としてリンダ女王に仕えて奮闘しているヴァレリウスも、訳のわからぬ不吉な予感に襲われています。
物語はここで終わってしまいました。栗本さんはこれからどんな風に物語を綴り、パロにどんな新たな試練が待っていたんでしょうね。

130巻、最後の巻の後書きを書いたのは今岡清氏、グイン・サーガが世に出た当時の担当編集者、また栗本さんのご主人でもあります。
「グイン・サーガという物語のあったこと、そしてその物語に熱狂し、人生を共に過した人々のいたことがいつまでも語り継がれていくことがあれば、それこそが異世界の住人となった栗本薫のもっとも望んだことだったのではないかと、いまでは思います…」

1979年「豹頭の仮面」が発行された時はファンタジーなその世界に魅せられて図書館で読み始めました。やがて幼い3人の子供たちに「お話ネンネ」で砂漠をさすらう王子さまとお姫さまの物語を聞かせていました。
子供たちが成長するに合わせて、20巻過ぎる頃からは発売を待って買っていました。
母親の私も子供も、その不思議な世界にすっかり魅せられていましたね。ああでもない、こうでもないと語り明かしていました。

確かに物語は未完に終わりましたが、私たちを含め多くのファンの心にいつまでも残っていますし、きっとこの先のストーリーを思うままに続けていくかも知れませんよ~~♪