「翻弄」ゆらぎ313『Vanilla sweet No.12』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。






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Vanilla sweet 其の13

。。。。。。。。。。





It is continution

続きをどうぞ・・・






ソギは本当に信じられないことをする。


カートは、頬を染めてチーズを口に咥えて
いるソギを見て呆れた。



嬉しそうなのは目の前にあるお気に入りの
シャンパンの所為だけではなさそうだ。



何がそんなに嬉しいんだ。

自分の男二人を同じ場所に置いておくなん
て。

まるで悪趣味の極みじゃないか。



カートは他人事ながら腹立たしい感情に襲
われる。



「たまたまだよ」


ソギはケロッとしてる。



「合わせたわけじゃないよ。偶然なんだ。
でも、便利でしょ?会いたい時にすぐに会
えるし」



なんだかなぁ!


カートは会ったこともない二人に心から同
情した。



「どうして心配するの?彼らは大人だも
の。ちゃんとうまくやっていけるよ」



ソギは平然とした表情でチーズをシャンパ
ンに浸して舐めている。



それを見つめているカートを無視して、二
度、三度とチーズを浸しては舐めていた。



そして、チーズを口に入れ、シャンパンで
濡れた唇をナフキンで丁寧に拭うと、やっ
と落ち着いてカートを見た。


そこには幼さの残る乾いた唇があった。



「口の中がチーズ臭い」


ソギは口を開けて、輪郭のくっきりした歯
を見せて微笑んだ。






翌朝、カートはソギの部屋を訪ねた。
鍵は開いていた。



「?」


部屋の中は薄暗く、カーテンは閉まってい
て、ソギの気配はない。


一足先にレストランへ行ったのか?


しかし、脱ぎ捨てられた靴や靴下で、ソギ
がこの部屋にいることはまちがいないなか
った。


ソギの気配が漂わないなんてことが有り得
るのだろうか?



バニラのような甘い匂いもしない。
チーズも酒の匂いもしないなんて。



ベッドルームのドアを開けると、ソギは毛
布をすっぽりと被って寝ていた。


ソギの体が作った毛布の山は驚くほど小さ
い。



「カート」


ソギは小さな声で彼を呼んだ。
この様子はただごとではない。


カートはベッドに腰を降ろして毛布をめく
った。


ソギは血の気のない顔で汗をかいていた。
額に手を当てると熱い。



「熱あるぞ」


「ん」


ソギは心細そうに返事をした。


カートは救急箱を開けたが、そこには二日
酔いのための薬とビタミン剤が入っている
だけだったので、彼は慌ててドラッグスト
アに走った。



走りながら、カートは不思議な気持ちにな
った。



ソギが病気になるなんて!


ソギと病気というのはまったく似合わな
い。


まるで怪我をした猫のようにベッドで丸ま
っているなんて・・・




大変なことが起こりつつあるとカートは予
感した。




『彼はビョンゴンさん、ぼくのいいひと』


そうソギに紹介されたビョンゴンさん。



あの人はどうしてるんだろう?


と、ふと、思った。





to be continued



今日もお付き合いいただいてありがとうございました。




みなさま♡



佳い一週間を過ごしてねぇ~~~♬(*'▽')♬♬




あんにょ~ん♡