「翻弄」ゆらぎ296『X’mas No.1』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。




。。。。。。。。。。

X'mas 其の1

。。。。。。。。。。




Then please

では、どうぞ・・・






どうして
こんな目に?・・・




朝、見慣れぬベッドで眼を覚ましたソギ
は、飲みつけない酒が頭の芯に残っている
ような気分でぼんやりしてた。


今どこに居るのかも解らない。



昨夜は酔いで足をふらつかせながら、ソギ
はビョンゴンに連れられるままに、彼のア
パートメントで一夜を過ごしたのだった。


バスルームからはシャワーの水音が聞こえ
てくる。


ソギは昨夜の記憶を反芻する。




「懐かしいわ。踊らない?」


カウンターで飲んでいたソギは、その曲が
かけられた時に、狂喜して「懐かしいわ」
と叫んだ女性に、スローダンスに誘われた
のだ。



「どうしてそんなにこの曲が懐かしい
の?」


ソギが訪ねると、彼女はソギを見つめて言
った。


「ひとりの男には、一曲のラブソングと、
ひと瓶の香水の想い出がついてまわるもの
なの」



彼女の言う通りだと思う。
ぼくにも忘れられない匂いがある。



彼女が思い出していたのはどんな男なんだ
ろう、と、ソギは彼女のつややかな長い髪
を撫でていた。



長い髪が好きだ。

訳もなくソギはそう思った。



本当は、そうではなく、自分の長い髪が好
きなのだと。その髪を撫でてくれるあの人
が好きなのだということに、ソギは気がつ
かなかった。



ソギは、いつの間にか彼女をきつく抱きし
めていた。


そんなソギを、彼女は「ティーンエージャ
ーみたい」だと、腕の隙間から笑いの息を
もらした。



「もう一軒付き合って」



クラブを出た後に、彼女はソギをもうひと
つのクラブに連れて行った。


街はずれにあるそのクラブは小さな看板が
掛かっているだけで、とてもクラブとは思
えなかった。


看板にはエンパシーと素っ気なく書かれて
いるだけだ。


そして


そこに足を踏み入れて、ソギは仰天した。


クラブから余分な黄色を取り除いた世界が
そこにあった。


重い曲が狭い店内の床を震わせている。
客はほとんどが男性で、外国人が多い。


まれにいる女性たちは、とてものびのびと
していた。


どちらかといえば、品のない、それでいて
落ち着けるクラブ。


古いスタイルの、けれど、どうしても彼ら
が集まってしまう俗悪で魅力的なクラブ。



ソギが入って行くと客たちは一斉に彼を見
た。品定めされている。


そう思うと、ソギの額に汗が滲んだ。


けれど


一緒にいる彼女の姿を認めると、興味を失
ったような表情を露骨に表して、再び、酒
やおしゃべりに夢中になった。


何人かの男たちは彼女と顔馴染であるらし
く、親し気に話し掛けてきた。


彼女はそれに対し、兄弟のような対応をし
た。



彼女はもてる女性なのだ。
そう、ソギは思っていた。



二人は狭いダンスフロアで、前のクラブと
同じように踊り、酒を飲んだ。


ソギは、そこで飲みつけない酒を飲み過ぎ
てつぶれたのだ。


彼女が付き合っていた男の話を始めたとこ
ろから記憶が無い。



「起きたのか?」


シャワーを浴び終えたビョンゴンが髪を拭
きながら、ベッドに腰掛けた。


バスローブからのぞく胸の谷間は、kiss
マークのような痣が見え隠れして、ソギ
は、意外とやってしまったのかな、と何と
も言えないくすぐったいような気持ちにな
った。




ぼく・・・


ビョンゴンさんの部屋で寝たの?

同じベッドで?!??


ぼくがkissしたの?




「二日酔いか?」


「ううん」



ビョンゴンの体からは石鹸の香りが漂い、
ソギはたまらない気持ちになった。




「クリスマスカードを届けに来るよ」


そう言って

ソギはふるふると首を振った。






to be continued


今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やコメントをありがとうございます。



時節柄

ご自愛ください♡



みなさま♡

佳い週末を過ごしてねぇ~~~♬(*'▽')♬♬


あんにょ~ん♡