「翻弄」ゆらぎ281『ムギョル No.6』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。




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ソギ & ムギョル 其の6

。。。。。。。。。。





It is continution

続きをどうぞ・・・






ぼくは、とても才能のある学生だと、教授
や仲間達から言われていた。


それに甘んじていて、自分の孤独な姿を見
せたことが無かった。




夢を見てる?



ふと、気がつくと、ぼくはやわらかく押し
倒されていて、ムギョルの体の下にいた。



ムギョルはぼくのバスローブを脱がせ、体
中にkissの雨を降らせながらも、甘い声で
しゃべることを止めない。


そして、そのおしゃべりというのは、愛す
る時に口に出す素敵な嘘とは全く別なもの
だった。



ムギョルは、生まれ故郷の江原道、春川の
山や畑の景色、小さな頃に母親と別れたこ
と、その後、音楽に興味を持ってバンドを
始めたことなどを話し続けていた。




「どうして、そんなにおしゃべりなの?」



ぼくは、吐息を間に挟みながら尋ねた。



「だって、ぼくたち、お互いについてまだ
なにも知ってないじゃない?」




そう言って、ムギョルは黄昏時の海岸沿い
のバーで、ジントニックを啜っていたぼく
がどんなに魅力的だったかを、ぼくに説明
した。



あの時のことを、ムギョルは細かく覚えて
いてぼくを驚かせた。



ぼくのシルクのストールがどんなふうに風
に吹かれていたか、ライムを絞る指先がど
んなに自分を欲情させたかなどを。



そうして、ムギョルはふわりとぼくを抱き
しめた。




「悲しまないで」



「どうして、最初にぼくを抱いたの?」




「愛することにはきっかけが必要だと思っ
たから」




泣きそうな表情のぼくに、ムギョルはこっ
ちにおいで、と言う。


ぼくは彼の横に体を滑り込ませてじっとし
ていた。


ムギョルはぼくの髪を撫でて言う。



「どうして悲しいの?こんなに愛されてい
るのに」



ムギョルはぼくを慰め続けた。


それらの言葉は自分が望んでいたものだっ
たのだと、今、ぼくは気付いた。



誰もぼくを、今まで、そんなやさしい言葉
で慰めてはくれなかったから。



ぼくは、快楽に息を詰まらせながらも、自
分が物を創造することへの不安や、苛立ち
や、孤独などを話していた。



ぼくは、こういうことを他人に話す日がく
ることを、今まで想像したことすら無かっ
た。




けれど



今、ぼくはそれをやってのけている。
自尊心が邪魔をするはずの告白を。


しかも


ムギョルの肌を味わいながら。



「もぅ、会えないの?」



ムギョルはぼくに向き直り、微笑んだ。



「そんな顔、しないでよ。いつでも会える
よ。クリスマスにはカードを届けにくるか
ら」




ムギョルはシャツを羽織り、ぼくの横に腰
を降ろした。



「つい、長居しちゃったな」



ぼくは、ムギョルにすがりつこうか、どう
しようかと迷いながら、彼の後ろについ
て、ドアの所まで歩いた。



幽霊なのに

今日はドアから出て行くんだ。



また、必ず会う時がくるという確信がぼく
の内で渦を巻いていた。






to be continued



今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やペタ、コメントありがとうございます。




今日から8月、梅雨も明けました。


8月4日は

分かち合い写真展のために
お休みをもらいました(;'∀')💦(笑)



今日のインスタライヴも

素顔で可愛かったし♡(*''ω''*)


楽しみ~です(^^♪




みなさま♡


コロナと熱中症に気を付けて

佳い日曜日を

お過ごしくださいねぇ~~♬(*'▽')♬♬



あんにょ~ん♡