「翻弄」ゆらぎ１８７『いま、会いにゆきます』

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。


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Ｂｅ　ｗｉｔｈ　ｙｏｕ

あなたと一緒に・・・　其の２０

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Ｉｔ　ｉｓ　ｃｏｎｔｉｎｕｔｉｏｎ

続きをどうぞ・・・




ソギは、生まれたとき、心臓に異常があった。



自然に治ってしまうこともある、と言われ

たが、運動制限をして、薬を飲み続けていた。


そんなある日、主治医から、従来の薬によ

る治療や手術をしても、近い将来、自分の

心臓では生きていけないことが予想される

、と告げられた。



息苦しくなることも度々あったであろう。
微熱も続いていたようだ。


ソギは、課題のショートフィルムの制作が

遅れて、部室に泊まり込んだ所為で体調を

崩した、と思っていたらしい。



そんな時・・・


明洞で雨に濡れ、呼吸困難になったソギを

、俺はサムスンソウル病院に運んだ。



そうして・・・



アレルが１００％一致するドナーが見つかり、ソギは心臓移植手術を受けた。



アレルが１００％一致？

普通、そんなこと有り得ないだろ？


科学に疎い俺でも、そう思う。


ソギが一卵性双生児なら解る。
だが、ソギは一人っ子だ。



何かある。

腑に落ちない多くのことは・・・

ソギの出生の秘密にまで行き着くのだろうか。




術後、ソギは集中治療室で２ｹ月ほど過ご

した後、一般病棟に移った。

経過は良好だった。



俺は、密かに、ソギの周辺から調べ始めた

。





ぼくが一般病棟に移ると、カート、ミヌさ

ん、ジェジュン兄さんが見舞いにきた。

みんな揃って、悲愴な表情をしてる。


半分はだけたぼくの胸には、傷痕が少し覗

いて、あちこちにパッチが貼られ、点滴の

管が腕に注さってる。


ベッドの周りには、見たこともない計器が

ところ狭しと並んでいて、ぼくの体と繋が

ってる。



ぼくは大丈夫だよ！

みんなにそう伝えたくて・・・

ぼくは、Ｖサインをした。



その時、カーテンに西日が当たって、病室

が明るくなった。





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ソギのＶサインで、みんなの緊張がほぐれた。


「ソギ！・・・元気になったら、ハグするぞ！」

「俺も」

「俺だって」


ジェジュンは笑顔で、ハグする真似をしてる。
みんな笑顔だ。ソギを本当に心配してる。

良い奴らだ。


俺は、真っ白な顔のソギを見つめていた。
今のところ、重い拒絶反応は起きていな

い。



俺は、毎日、ソギを見舞った。
仕事の合間に。仕事終わりに。

ソギの顔を見ないと落ち着かない。


何故か知らないが、ソギが別のソギに変わ

ってしまうような気がして、落ち着かない

のだ。



そうして、ソギの退院が決まった日、浮か

ない顔のソギに出会った。


ソギは、黙っている。


「・・・どうしたんだ？何かあったのか？」


ぴくりと眉が震える。


「うん・・・毎晩同じ夢を見るんだ・・・

黒い夢・・・もの凄く・・・怖い夢、なんだ」


ソギはフルッと体を震わせた。



「・・・そして・・・会いたい、会いにゆ

きたい・・・って・・・」

ソギの表情が変わった。
頬に、わずかだが、強張りが見える。


「・・・ぼくに会いたいの？と思ったけど

・・・ジソブ・・・先生、に・・・会いたい・・・って言ってた・・・ぼくに、会い

に行って欲しい、って・・・毎晩、夢で頼

んでくるんだ」

息が乱れそうになるのを、ソギが必死でこ

らえているのが、分かる。


俺は、あっけにとられ、気の利いた言葉も

見つけられず、ソギのベッドの傍に、ただ

、茫然と突っ立っていた。


ソギは、悲しげな眼で、窓の外を眺めてる

。


「・・・解った。黒い夢のことも、調べて

みる」


はっと、振り返ったソギの眼には、薄っす

らと涙が浮かんでいる。



「・・・大丈夫だ、俺に任しとけ！」


俺は、拳で思いっきり自分の胸を叩いて、

むせこんだ。


その時、初めて、ソギは笑みを見せた。

俺も、同じように、笑って見せた。






ビョンゴンさんは・・・

どんな時でもぼくの味方でいてくれる。


兄のような存在だ。




ビョンゴンさんなら・・・


解ってくれると信じてた。








ｔｏ　ｂｅ　ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ



今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね！やコメントをありがとうございます。



ぐんちゃん・・・

２年は、やっぱり長いわ( ;∀;)💦(笑)



みなさま♡

良い週末を～～～～～～♫ヾ(≧▽≦)ﾉ(*'▽')…♡





あんにょ～ん♡