「翻弄」ゆらぎ185『いま、会いにゆきます』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。


。。。。。。。。。。

Be with you

あなたと一緒に・・・ 其の18

。。。。。。。。。。



It is continution

続きをどうぞ・・・





「どうぞ・・・」
「君から・・・」


結局、黒い男が譲って、ぼくが話し始め
た。


「あの・・・ですから・・・その、単調直
入にお伺いします・・・なぜ・・・ぼく
に、近づいたんですか」


黒い男は、数秒、考え込んだ。


「それは・・・」


一瞬、顔を曇らせた彼の手が、目に入る。

骨ばった太い指。

爪の大きさはぼくを震え上がらせるほど
だ。隣に座って居る黒い男の体が、自分と
まるで違う種類のものであることに気付
く。


ふと、目の前のモヒートが目に入った。

グラスが独りでに揺れて、今にもモヒート
が零れそうだ。



何かが、おかしい・・・

これって・・・
現実?・・・


なんか、吐き気がして気分が悪い。
ドアを開け、外の冷たい空気の中に逃げ込
みたい。


正気に戻らなくちゃ!
ギュッと眼を瞑る。


考えろ!

おまじない・・・みたいな言葉・・・

あったよね!

確か・・・


眼を開けたら、ぼくは病院のベッドに居
た。


えっ!さっきの弘大のBARは?・・・

黒い男は?・・・
モヒートは?・・・

そう言えば、この前のマルティーニも飲ん
でない。


あれは・・・
幻?・・・


Phantom・・・ファントム?


この病院は、本物なの?

ぼくは、いつの間にかパジャマを着てた。



『スリスリマハスリ ススリ サバハ』


おまじないを3回唱えて目を開けた
ら・・・




ぼくは、今まで見ていた景色とは違う病室
に居た。


白衣を着た医師に顔を覗き込まれる。

「大丈夫ですか?・・・もう少ししたら・・・気分が良くなりますよ」



窓を背にした医師を、黒い男だと思った。



逃げなくちゃ!

ぼくは、医師が背中を向けた隙にリュック
を掴んで病室を飛び出した。


正面玄関へ行ったら、すぐに捕まってしまう。ぼくは裏手に廻り、非常階段を使っ
て、外に出た。


ここがどこか、全く土地勘が無い。


目の前に、プレハブのランドリールームを
見つけた。ドラムの回る音がしてる。


ひとけが無いのを確かめて、急いで着替えた。脱いだパジャマをランドリーボックス
に入れる。


きょろきょろと辺りを見まわし、人通りの
多い場所を目指して走った。息が続かな
い。


立ち止まり、一息ついて、空を見上げた。



ぼく・・・

走るのは、得意じゃない。


遠くに雷鳴が聴こえる。
空は黒雲に覆われてきた。


雷は嫌いだ。
怖い。


ぼくは眩暈と吐き気に襲われ、咄嗟に、大
きな紫陽花の陰に身を潜めた。

ぽつ、ぽつ、と大きな水滴が落ちてくる。
瞬く間にどしゃ降りの雨になった。


歩道を行き交う人々が、突然の雨を避けよ
うと、右往左往してる。



雷が怖くて震えていたら「大丈夫か?」
と、声を掛けられ、「こっちへ」と、腕を
引かれた。


急に立ち上がって、ぼくは、その人の胸に
倒れ込んだ。


そうして、ぼくは、甘やかな匂いに包まれた。



懐かしい、と感じるのは何故だろう・・・

心地よくて。離れ難くて。
何か、大事なことを思い出そうとしてた。


それなのに・・・


無理矢理引き剥がされて、ぼくは病院へ連
れ戻された。




。。。。。。。。。。




ソギの苦悩を間近で見ていた俺は、もぅ、
黙っていることが出来なかった。


真実を話す時だと思う。


「・・・ソギ、黒い男に会ったのか?」


ソギに訊いてみる。


窓を見つめていたソギは、観念した様子で
コクン!と小さく頷いた。


「・・・話しておきたいことがあるんだ」


ソギは振り返り、真剣な顔で俺に向き直
る。じっと俺を見つめて、自分の眼を俺の
眼に据えた。


「・・・ソギの出生に秘密がある」


ソギの眼は、何ものか、誰も見た人のな
い、この世に無い穢れか、恐ろしいものを
見て、帰ってきた人のように。


なお、今もその恐ろしいものに向かって、
眼を当てているかのように、眼を見開いて
いた。



「・・・ビョンゴンさん」


気宇の美貌の、美しいソギの、引き締まっ
た顔の眉根に、鼻から頬、口元の辺りに、
泣くような表情が漂ってる。


果断で、美貌な両親の血を受け継いだソギは、どこへ出てもひけを取らないヨーロッ
パ魂と優雅な優しい性情を持っていた。


友人達とキャンプ、映画、クラブへと遊び
歩き、いつ勉強するのかと思うが、成績は
優秀だった。


キラキラと生気に満ちていたソギを光り輝
かせていた、お気に入りのジャケット、モ
スキーノのTシャツ、スキニージーンズ・・・


それらが、今はどこか萎え、しおれて見える。



ソギは・・・

黒い男に再び会い、再び体の上に鞭を受け
ることを、殺されることのように恐れていた。



ぼくの

出生の秘密って


なに?・・・






to be continued



今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やペタ、コメントをありがとうございます。



三連休は・・・

普段、できないことをしよう!!!!

ゆっくり、のんびり、お家に居て、DVD観賞♡CDも聴いて
お昼寝もしたい…♡(●´ω`●)


と、思っていましたが・・・そうは問屋が卸さず・・・

で、

今週の三連休も忙しい(;・∀・)💦


今日は、障子貼りをしました。

先月、和紙を探して、ito-ya、鳩居堂へ。
竹の葉が入って、金紙が所々に散っている和紙を選びました。

前に、裏と表を間違えて貼ってしまったことがあったので、
今日はすご~く緊張しました💦(笑)

肩はバリバリ、腰もギシギシになったけど、お部屋が明るく
なって気持ちいい♡


もぅ、お正月がいつ来ても良いや!!!笑笑



みなさま♡

三連休!!!

素敵に過ごしてくださいね~♡♡♡





あんにょ~ん♡