冬イチゴの季節 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

 

 

 

 

 

12月に入り今年もフユイチゴの季節がやって来た。

これから酸味が弱まり甘酸っぱく美味しくなって来る。

 

冬の野山にイチゴというのも珍しい。

キイチゴなど野生ベリー類の季節は春から初夏で、5月6月が中心だが、このフユイチゴだけが秋から冬、11月末から1月初旬まで食べられる。

鳥達にとっては食べ物が少ない時期の貴重な食糧だ。

 

フユイチゴは山へ行けば何処にでもある。

ただ、十分収穫出来る群生地には条件がある。

半日陰を好むフユイチゴは暗い林の中でも見かけるが葉も小さく実もまばらだ。

陽光が当たる道路横の林の淵は実付きもよいが範囲が狭い。

 

最高の条件を満たす場所は落葉樹の林であり、10月に葉を落として暗がりに一気に陽光が差し込む場所。

フユイチゴは暑い陽射しを避け、秋の涼しい陽射しを好む。

熟す1~2カ月前から日当たりの良い場所、これが勢いよく群生する最大の条件だ。

 

この付近の野山には十数種のキイチゴが生息。

モミジイチゴ、ニガイチゴ、クサイチゴ、クマイチゴ、バライチゴ、エビガライチゴ、フユイチゴ、カジイチゴ、ホーロクイチゴ、ナワシロイチゴ、ヤナギイチゴなどで、すべてバラ科の低木。

 

低木だが一見草のようなクサイチゴ、ツルのようにランナーを伸ばして鈴なりに実を付けるフユイチゴやナワシロイチゴ、背丈を超えるブッシュを作るカジイチゴ、それぞれ個性豊かでカジイチゴ以外はすべてトゲがある。

 

この30年間、調査や講習会の途中でこれらキイチゴ類やアケビなど木の実を採って食べている人を、道端でも一度も見かけたことがない。 知らないのかな。

講習会に参加、生息地や採取法を覚えておけば、殺伐とした冬の森林や山道を生涯退屈せずに楽しめる。

 

 

 

 

 

冬のソノタのお引っ越しビックリマーク

 

 

芋づるイチゴ

 

 

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