生き物はすべて意識を持っている。
微生物、道端の草、昆虫、大型動物、意識なくして生物とは言えない。
指揮官である意識が体の構造を変えて環境に順応、進化を続けて来た。
同属種でも環境によって進化の過程は異なり別種にもなる。
全ての植物の祖先は海の緑藻類であり、コケのようなものから始まった。
光合成に適したのがアオサのような浅瀬の緑藻であり、やや深場のワカメが上陸していたら植物の葉は茶色、さらに深い紅藻なら野山は真っ赤だったろう。
癒しの緑色でよかったな。
意識が現実の行動を指揮すれば、思い感じる「願望」は「意思」に変わる。
この「意思」が具体な行動を促し、「知性」が磨かれて行く。
いくら意志が強くとも知性の方向を間違えれば絶滅が待っている。
人間も同じではないかな。
間違いを修正出来れば新たな道が開けるが、出来なければ苦難の道、滅びの道を進む。
間違った知性が招いた世界的な危機を既に味わっている。
知性が文明を築き上げ、人類はその恩恵の中で生きている。
正の遺産と言える恩恵もあれば負の遺産もある。
見通しの甘さから、行政の負の遺産が各地に残っている。
十数年前、野人は県の非常勤講師としてそれら施設の再生や農山村漁村の復興に県外まで派遣されていたが、全国各地にいやになるほどある。
人間が作った物質的な負の遺産は、再利用、放置、廃棄などすれば済み、それを上回るほど便利なものが年々誕生している。
不十分なら創意工夫され、道具機械文明はさらなる進化を続けている。
生存に最も必要な生命の分野においても「進化」と呼べるものは多い。
動物を飼育、植物を栽培することで狩猟採取の移動生活は定住生活に変わり、多くの人知が集まることで文明が飛躍的に進歩した。
農業の始まりは機械文明の始まりであり、食料の量産が地球全土に人類の大繁栄をもたらした。
動植物共に交配によって品種改良され、在来種よりはるかに効率が良い優れた食べ物が生まれた。
さらに、塩、砂糖、ソース、スパイスなどの調味料、茶、コーヒーなどの飲み物、バターチーズ、ヨーグルトなどの乳製品、発酵食品などの発明が味を楽しむ豊かな食生活を実現させた。
これらは生命分野において進化がもたらした正の遺産。
何の問題もなく未来が開けているはずなのだが・・
創意工夫、修正しながら進化している機械文明に異を唱える人は少なく、困っている人もあまりいない。
しかし、同じように創意工夫、修正しながら進化しているはずの生命の分野においては問題だらけだ。
環境面では森林減少、森林破壊、表土破壊、表土の流出、肥料による河川や地下水や海洋汚染、水の枯渇、多くの絶滅に追い込まれた動植物・・
人間の健康面でも同様、語る必要もないほど深刻だ。
同じように創意工夫、修正して何で結果が出ないのか。
出ないどころかさらなる悪化が続くのか。
人間だけでなく、人間が関与した家畜、ペット、野菜果物などの農産物も同じように病み、悪化を続けていることを何とも思わないのだろうか。
創意工夫を続けても機械のように結果が出なければ根本的に間違っている。
心身を病んだ人類、人間が関与した動植物も病み、確実に退化を続けている。
動植物への関与と言っても主なことは「エサ」と「肥料」しかなく、人間が自らの食を間違えたから彼らもその犠牲になっている。
創意工夫で生み出した野菜、果物、肉類、その他食品が悪いのではなく、人間が命ある食材の育て方を間違えたのが主因であり、農薬や添加物や発がん性物質などさほど関係がない。
間違え続ければ退化するのは当然であり、意識が判断を間違えたからそうなったのだ。
間違えたことはそう幾つもなく、人間の食、動物へのエサ、表土破壊と植物への肥料、これだけしかない。
試してみれば誰にでもわかることではないか。
わからない、気づかないのはそこに意識がないからであり、意識がないのはその学問がないからだ。
自ら考えるのではなく「習い覚える」ことの弊害だな。
学問がないのは知性の欠如であり、生命の科学は失われた文明・・野人はそう感じている。
地球に生まれた動物は地球上で足し算も引き算もせずに生きて行ける。
自然界はそうなっているのだから難しく考えることもない。
何故そうなっているのかの思考が欠如しているのだ。
たったそれだけのことで人類が抱える問題がすべて解決するなら楽でよいはず。
無駄な研究施設も人件費も対策費用も医療費も害獣駆除費用も環境保護費用も必要ない。
本来は何も必要ないのだが、間違いで組み立てられた壁は巨大。
未来への道を切り開くのは生命の仕組み、循環の仕組みの解明であり、人間や他の生き物達の未来は人知にかかっている。
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進化途上の菜食文化
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土は蒸発している
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