海に活路を求めた哺乳類、鯨やイルカやアザラシの体毛は退化したが陸上の哺乳類の大半は毛に覆われている。
海獣は水の抵抗になる毛ではなく体脂肪の量で体温を維持するように進化したが、気温と違って水温は安定、急に体温を奪われることがないからだ。
人間の体毛の大半は退化、わずかな毛を残すだけになってしまったが、うぶ毛は全身にあり汗腺を残している。
毛については色んな説があるが、この毛を物理的に分類、その目的をはっきりさせたものはなくすべて曖昧。
はっきりしないのだから剃ったり抜いたり・・
結んで開いて 手を打って また 結んだり・・
人は自由な髪型を楽しんでいる。
まつ毛、鼻毛以外はたいして重要ではないと言うことなのだろうが・・どうしても皮膚と毛の関係が必要だからお野人がはっきりさせて公開して来た。そのまとめだ。
思考の起点、順路、組み立て方のお勉強だな。
頭皮、眉毛、まつ毛、鼻毛、ヒゲ、胸毛、脇毛、陰毛、すね毛・・全身毛だらけでどこから毛を・・いや、手を付けてよいかわからないほどだ。
この中から人類すべてに、男女に共通せず個人差の大きい毛を「名残」として消去。
次にまつ毛や鼻毛など目的のはっきりした毛も消去。
残った頭髪、脇毛、陰毛の目的を探究、頭髪については先日詳しく解説した。
これら共通した毛の中では頭髪だけが伸び続けるが、人類すべて伸び続けて長くなるのかと言えばそうでもなく、人類発祥の地アフリカでは短く縮れている。
剛毛ではなく細く丸くなり伸び続けるのだが、脆くて途中で自然に切れてしまうから結果として長く伸びない。
熱帯ではそれ以上必要ないと言うことだろう。
このことからも頭髪の目的が垣間見れる。
強烈な太陽熱に対して、暑苦しくなく、最小限の毛で効率良く空気の隙間を作ろうとするならこうなる。
人類史から見ても、仕組みから見ても、頭は熱中症防止の為に帽子をかぶせることを前提にしていない。
帽子で冷却空気を遮断すれば高温で脳はやられ、最後の手段である汗の気化熱を利用した水冷も蒸れて機能せず、この「帽子の道理」は明らかに間違っている。
少年野球は、サッカーや他のスポーツに比べて激しい連続運動量は普通にもかかわらず、比較にならない程熱中症が多いのは、丸刈りと密着した野球帽が原因だな。
頭温実験すれば簡単にわかることだが、世界中でおかしな常識がまかり通っている。
温帯から寒帯の人々の頭髪は、脆くも乾燥することもなく、やや太く丈夫で伸び続ける。
類人猿は伸び続けることはないのに、何故人間だけ永遠に伸び続けるのか・・
断定は出来ないが、類人猿の生息域は限られ、その地に合わせた独特の進化が見られる。
熱帯から寒帯、高山まで順応出来る人類は、勝手に朽ちて切れる熱帯域以外は環境に合わせて自ら調節しなさいと言うことだろう。
サメにとって歯は必需品で消耗も激しい、だからスペアが生涯生え続ける独特の仕組みを持っている。
巨大な脳と知恵を持つ人間もまた似たようなものだな。
頭髪は脳の温度維持、保護という重要な役割を担っている。
続く・・ 次回 毛の・・ぶつりぶつり学
熱中症と帽子と頭髪の関係
http://ameblo.jp/muu8/entry-11539519820.html
常識の対岸にある健康の極意
http://ameblo.jp/muu8/entry-11476272049.html
強烈な紫外線を浴び続ける
http://ameblo.jp/muu8/entry-11590813885.html
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