お野人渾身の一撃、今回の薬膳スープの提供を断念した。
はっきり言えば失敗作、昨夜やっとそれに気づいた。
これは料理とも言えず、お客様には提供出来ない。
確かに飲んだ効果は強烈、薬膳としてはこれ以上即効性のものはない。 健康食品として出せば世界がひっくり返るかもしれんな・・エラいもん作っちまった。
最も飲んだひよ子は予想通り眠れず、夜はランニング1枚で過ごし、布団も蹴飛ばした。
しもやけとアカギレに苦しむひよ母は、急に足を温めても痒くも痛くもならない~と大感激。
爪先まで血液の流れが安定している証拠だ。
ひよパパは翌日異様に元気で頭が冴え渡っていたらしい。
一昨日、ひよこ母娘の次にやって来たのは年末に動かなかった足の指が回復した男で今も指は絶好調。
今日はこの薬膳スープの結果報告を兼ねてお手伝いにやって来たのだが、2日間一睡もせず元気に過ごせたようで、慢性的な疲れ目もスッキリ回復したらしい。
睡眠時間は決まっており、こんなことは初めてとのことだった。2日間、体の制御が持続したと言うことだ。
結果から見ればパワー、修復共に、エネルギーバランスも効果も抜群のスープで味もそう悪くはない。
しかし唯一欠陥がある。
植物のアクが強すぎるのだ。
皆さん飲みやすくて美味しいと言うくらいだから「必要アク」、許容量は超えていないし、どんな植物も防衛のためにアクを持っている。
お野人が飲む度に、味見する度に部分的に小さな蕁麻疹が出ていたが、いつもの蕁麻疹とは異なり、気にするほどでもなかったので気づかなかった。
お野人の蕁麻疹は防腐剤、酸化油、化学調味料、薬品などの量に比例して発生する。
便利だから食品の判断に度々利用、あえて自らの体で人体実験して来た。
全身に発生して痒くて悶絶しても3時間で治まる。
この薬膳スープの蕁麻疹は出る場所を選ばず、範囲が狭く、30分程度で消滅も早い。ネオンサインのようなものでスープのせいだとは思っていなかった。
ラーメン店のラーメンやインスタントラーメン、カレーチェーン店のカレーやレトルトカレー、コンビニの卵サンド、鎮痛剤に比べれば微々たるもの。
しかし、危険信号とまで行かずとも体が抵抗していることは間違いない。体に優しくなければスープではない。
蕁麻疹の出ない前回の薬膳スープとの違いは、植物、特に樹木類の種類と量だ。
通常は椿を花や葉や枝ごとスープに入れず、肉桂や檜も同じ。
クコや笹やビワなどは問題なく、野菜やアクの弱い山菜類もいくらいれても問題はない。
これら樹木を防衛する「アク」をやや入れすぎたと言うことだろう。
毒はないが「本来」は食べられるものではない。
飲んだ人で蕁麻疹が出た人は他に1人もいないが、これを飲用のスープとして提供することは野人の信義に反する。100人が大丈夫でも1人が困るかも知れない。
スープ、料理としては失格、エネルギー計算ばかり没頭して食の本質を見失っていた。
大量に飲んだひよこ一家は何の問題もなく大喜び
「捨てるくらいなら頂戴」と言うので欲しいだけ取りに来させた。
今日はひよ母が容器持参でやって来て、先日に続き苦手な洗い物を片付けてくれた。
お野人はめげずに、再び骨からスープを作り始めた。
今度こそ料理として最高のスープを完成させる。
味が第一、エネルギー計算は第二だ。
今回の蕁麻疹は大切なことを教えてくれたが、さらに新しい閃きに確信を持たせてくれた。
それはまた次回に・・
う・・う・・ひっく
むーさんの精魂込めた力作よ・・さらば またね
コンソメスープの研究
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食用植物とは1 病の原因
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