潮の引いた磯を歩いていたら・・
足元から タコの気配
下を見ると・・
爪先のすぐ前に いるではないか
ちっこい タコが
もう ちょいで・・
タコ踏んじゃった
「おい・・ 名は?」
「タコ・・」
「母の・・名は?」
「タァ子・・」
「海は・・あっちだ」 あっち・・
生まれて数カ月 まだ護身術はいまひとつ
干潮で取り残されてしまった迷子のタコ太郎
いつまでも
あると思うな 水とエサ
タコ太郎に干満の仕組みを教え聞かせた
タコのアタマに水をかけながら・・
「わかったかい? タコ太郎」
「タコ・・ 」
タコ・・としか言わんが まあいい
今度会う時は 狩る立場 狩られる立場
タコハンター・む~の顔 覚えていたら
足 2本あげて Vサインしなさい
そうすれば 見逃してやろう
一応・・弟子だからな 教え子・・
カモメやカラスに見つかれば食われてしまう
タコ太郎を海へ逃がしてあげたが
情を移し過ぎると タコハンターは廃業だ
大きくなって帰って来て
「狩られろ」と言うのは人間のエゴ
命を食べるのは動物の常
しかし 足摺り合うも何かの縁
縁はあっても 縁が消えることはない
お友達はお友達
またな・・タコ太郎
タコ太郎に似た蜘蛛のイエ太郎
http://ameblo.jp/muu8/entry-10667705513.html
ハエ太郎の最後