映画専門チャンネルでやっていた「眼下の敵」につい見入ってしまった。
見たのは、大学生の時から数えて20回は超えているだろう。
いくらストーリーをすぐに忘れてしまう野人でもこれは多過ぎる。
わかっていても面白いから、やっていれば見てしまう。
最初から最後までドイツの潜水艦Uボートとアメリカの駆逐艦の戦いで、これほど長い一騎打ち映画はないだろう。
その駆け引き、戦略、信念ともにこれほど面白い映画はなかった。
野人は人間ドラマの映画やテレビドラマを見ることがない。
思考が停止してしまうと眠りについてしまう。
真夏のオリオンと言うこれをモデルにした日本映画も観たが、人間ドラマ性が高く、面白いのだがやや退屈、戦いにおいては眼下の敵を超えるとは思えなかった。
Uボートの艦長はクルトユルゲンス、駆逐艦はロバートミッチャムで、常に五感を研ぎ澄まし、艦の機能をフルに使いこなして戦った。
この二人の艦長の深い読みと思い切った判断、沈着な行動はその後の野人にとって役に立った。
これから書き始めるが、「連載東シナ海流」後篇は、東シナ海トカラ列島を股にかけて縦横無尽に航海した海賊、キャプテン・ムーロックの物語。
海の猛威に幾度となく命を落としかけたが、絶体絶命の状況に追い込まれると思い出すのがこのUボートの艦長だった。
思えば、海洋学、船舶設計の道へ進んだのは小型潜航艇を設計して作りたかったから。
物にまったく執着のない野人が唯一こだわって持っているのがロレックスの時計数個。
サブマリーナとは潜水艦の意味で、オイスターケースとはステンレスをくり抜いた強力な防水時計で世界初の発想。
フランスの海洋学者でアクアラングの発明者でもあるジャック・イヴ・クストーが海軍特殊部隊大佐だった当時、ドイツの潜水艦Uボートの基地に潜入して爆破する為に水中での時間合わせが必要だったから考案したもの。
小学生の頃、最も思い入れの深かったプラモデルはゴジラでもゼロ戦でもなく「Uボート」だった。
池での処女航海、Uボートは勇ましく出航、波を切るその姿は今でも忘れない。
しかし・・深く静かに潜航し、いくら待てども二度と浮いて来ることはなかった。
ムーのUボートは今も水底深く・・いや、
埋め立てられたから地底深く眠ったままだ。
海底2万マイルとジャック・イヴ・クストー
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東シナ海流2 ヤマハが呼んでいる
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傷だらけの野人の腕時計達
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カビだらけの水中撮影機材
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ぼっけもん 屋久島
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夏は水深30メートルでもウェットスーツを着ない
26歳 無人島ガジャ 不定期航路船長兼ダイバー