空手談話ばかり続くがこれで終回だ。
野人はイスラエルには行ったことがない。
野人と組手をしている男は共に技を切磋琢磨した親友で、今も親交があり数年前には高校生の息子を連れてマリンビレッジに遊びに来た。
高校、大学と7年間空手に没頭、小柄だが動きは速く技は鋭い。
高校の時に側頭部に蹴りを受けて失神、頭骨にヒビが入り片耳が聞こえない。
卒業後、ロンドンで英語を学びながら空手を教えていたが、やがてイスラエルへ渡りイスラエル軍の空手指導員になった。
彼らが望むのはスポーツではなく、戦場を生き抜く為の実戦空手だ。
ルールなし、反則何でもアリの中で何年間も教え続けた。
帰国して話す内容は面白く野人は笑い転げた。
「こうした時、奴らはこうして来るんだ・・信じられん」
「理に適って素晴らしいではないか~」ナミダ・・
教えに関係なく生き残る為の創意工夫、それで良いのだ。
野人も最初から教えなど守ってはいない、自らの判断で技を磨いた。
「思い切りひっぱたいても文句言わない」らしいが、逆に何をやられても文句を言えない。
大男ばかりを相手にして戦い続けた小柄な彼は、「急所攻撃」の重要性が身に沁みたようだ。
急所攻撃が出来てこそ急所の防御力が身につく。
力では対抗出来ない、急所に軽いダメージを与えて戦意喪失、戦闘不能にすることが武術師範としての役割になったようだ。
体格に関係なく鍛えようのない目、喉、金的、明けても暮れてもそこに情熱を注いで働く友人を想像すると・・笑いがこみあげて来たが、それも彼が生き残る為には仕方ない事。
やられたら・・誰だって涙が出るほど痛い・・
「痛い~~~!」・・・で済めば
平和的でよい
よく頑張った友人に・・金メダルをあげたい
実家は長野の岡谷で、何度か遊びに行きスケートもスキーもやった。
今はマレーシアのクアラルンプール在住で、野人の依頼で試験場に足を運び熱帯果樹の調査もやってくれた。
昔の面影はなく普通の「メタボおじさん」になっているが、そのうちまた伊勢へ来るだろう。
珍話列伝 雪山の下駄
http://ameblo.jp/muu8/entry-10858139492.html
左 九州男児熊本
悶絶 笑い・・
九州男児と包茎の死闘
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