ブルース・リーの哲学1 | 野人エッセイす

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1970年代、1人の男がアメリカにおけるアジア人のイメージを変えた。

ブルース・リーの「燃えよドラゴン」が大ヒットしたのは大学生の頃だった。

そのせいであまりパッとしなかった空手部に新入生がドバ~~!っと入部して来た。

「なんじゃこりゃあ~」と言うくらいうじゃうじゃすり寄って来たのだが、大半は根性と愛情不足で辞めて行った。

英語版のアメリカ映画では、主演がアジア人、共演に黒人、ヨーロッパ人というのは初めての事だと言う。

たしかにブルース・リーなくしてアメリカでここまで武術は広まらなかっただろう。

彼は大学で哲学を専攻、すぐに「ジークンドー」と言う独特の拳法をあみ出した。

効率を重視、多くの武術にある複雑な型や無駄な動きがない実戦スタイルの武術で、どんな状況にも万能に対応する。

スティーブ・マックイーンも彼の弟子で、若くして亡くなった葬儀では棺を担いでいた。

ブルース・リーは武術に新しい哲学をもたらしたが、野人もまた影響を受けた1人だ。


「水は何にでもなれる 流れることも激突することも 岩があっても流れは止まらない」


ありのままでいるのは難しい、だからその境地を目指した。

彼は映画の中で武術を通してそれを表現した。

無からすべては生じ無に戻る、禅の心そのものだ。


哲学書も禅書も兵法書も完読したことはないが、野人の心も水であり無、迷うこともなく読む必要性を感じなかったからだ。

ブルース・リーの本も読んだことはないが映画からそれらは伝わった。

野人は練習運動嫌いだから同じ動きは出来ないが哲学は同じ。

野人武術は彼のようには動かず静、物理でありさらなる省エネでもあった。

肉体改造も関心がなく筋肉も脂肪もほどほどが性に合っている。

野人の主戦場は海だから体温を維持する脂肪は不可欠。

ブルース・リーを知る前、水泳競技もそうだったが、むやみに動かず体力消耗を防ぐ事が重要だった。

その極端な例が準備運動やウォーミングアップまで省くという非常識さだった。

それらは幼い頃から海や山や川で培われた本能だ。

準備体操してから狩りに向かう動物もなく、彼らはいかなる時でも全力を出し切れる。

武術においても「構え」は特に必要なく、どのような体制からも攻防に入れる合理的な武術を目指した。


続く・・


たった一人の武士道

http://ameblo.jp/muu8/entry-10088927399.html



弘田三枝子ショー  左 二重面相 やじん・・
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