うねの全面豆マルチ 昨年5月 砂地の新農園
表土の乾燥を防いで効果的 土中にはジャガイモ
枯れ始めるとジャガイモがマルチを突き破って芽を出す
枯れた豆マルチで草を抑えながら ジャガイモがスタートダッシュ
協生農法は虫や鳥だけでなく植物も最大限に活用する。
彼らが表土の仕組みを作るのだから当たり前だが、同じ植物である野菜も同じ、相性だけでなく物理的な特徴を知れば管理は楽になり収穫も面白くなる。
協生農法の真髄は「野菜をもって草を制す」ことで、野菜と草の占める比率を変えれば草の管理は楽になる。
さらにこれを応用すれば、2種の野菜をもって完全に草を制し、野菜にも人間にも利が生じる。
むー農園には野菜に木陰を作る為に樹木より成長の早いヤマウドの大株を40株配置している。
ヤマウドは「ウドの大木」の言葉通り成長が早く2mを超え、草に負けることはない。
このヤマウドの株を覆い尽すようにスナップエンドウの種を15㎝間隔で数十個配置すれば株は豆で覆い尽される。
ネットも支柱もしないので豆同士が絡み合って背丈を伸ばし、強固なブッシュの豆マルチとなる。
早春から草のカラスノエンドウが勢力を伸ばすようにエンドウも勢いよく立ちあがり、5月半ばには枯れてなおマルチ機能を維持する。
陽光もなく他の草は太刀打ち出来ないが、ヤマウドはものともせずそれを突き破って新芽を伸ばすから理想的な政権交代とも言える。
豆類は育つ場所を選ばず、根に根粒菌を持ち窒素を自ら確保して土中に蓄積する。
ヤマウド栽培はモミガラなどで陽光を遮断して白い部分を確保するが豆マルチそれに近い効果がある。
元々放任だからモミガラまで持ち込む気はないが、陽光が少なければ柔らかいヤマウドになる。
ヤマウドにとっても豆類は窒素分だけでなく表土の乾燥を防ぎ成長しやすくしてくれる。
出遅れた他の草達もやがて初夏にかけて伸びて来るが、先行したヤマウドの陰では迫力もない。
真夏の強烈な陽光が及ばないから、ウドの周囲の枯れた豆マルチをかき分けて半木陰を好む野菜の苗でも植えて置けば喜んで育つ。
表土は植物の根が形成するが草も野菜も同じ植物、真夏は草の勢力が野菜を圧倒するが、表土形成にはこの時期が最も重要なのだ。
夏から秋にかけて野菜にせよ草にせよ片端から根を抜き、まして耕せば秋から春にかけての生命の表土構造は望めない。
多年草は抜いても他の草は抜かずに地上部を「むしる」か「刈る」方向で管理する。
今年のむー農園の大半は「トマトブッシュマルチ」「オクラマルチ」「インゲンマルチ」「シソマルチ」などで埋め尽くす方向で行くが、草を一掃するわけでもない。
逞しい彼らは嫌でも隙間から程良く生えて来る。
一方的ではなく、草と野菜のバランスのとれた程良い付き合いが土壌や他の生き物の為には一番良いのだ。
野人 カラスどもにお説教
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豆マルチストーリー画像
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