アジの刺身は辛子酢味噌 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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アジの刺身をわさび醤油で食べることはほとんどない。

子供の頃からネギをたっぷり使ったショウガ醤油か酢味噌だ。

アジはショウガ、ネギ、味噌との相性が良く、魚の味噌汁で今も一番好きなものがアジだ。

祖父の実家は道もなく市営船で1時間半かかった漁村。

野人もそこで生まれ幼少を過ごした。

アジとボラで賑わった村だったが数十年前に漁業は壊滅した。

藻に付くアオリイカや雑食性の黒鯛は相変わらず多いから釣り人はよく来ている、

工場がないから今でも海は綺麗だが魚が少ない。

小学校の時から櫓を漕ぎ、中学では動力船を自由に乗りこなしていた。

タコや魚を突き、穴子やウナギ、サザエ、アワビも1人で獲りまくった。

たくさん釣れたアジは日常の魚であり、最大の御馳走でもあった。

ブランドになった関アジに関サバ・・・同じ豊後水道のアジやサバを食って育った。

中でもアジのすり身はいまだそれを超えたすり身がないほど野人最大のご馳走。

外洋か内海か瀬戸水道か、季節、大きさ、食べたものによってアジの味は極端に変り、絞め方、処理によってさらに180度変る。

農産物の場合も同じで、口から食べるか根から食べるかの違いだけだ

養殖魚同様に食べたもの・・つまり肥料で味はどうにでもなる。

スーパーに並ぶアジは刺身で美味しく食べられるものはほとんどない。

網から上げていきなり水氷のイケスにいれれば魚は暴れて悶絶、半日で不味くなるのは肉も同じで血も抜けない。


このいただいたアジはまだ死後硬直中で鮮度が良く、身はゴリゴリとなればさっそく刺身だ。

ここ数年ゆっくり釣りをする時間もないから魚をいただくと非常に嬉しい。

猪もいいが、魚がないと野人は生きて行けない。

今回は辛子酢味噌にネギたっぷり、刺身は半身のまま・・指でつまんで食べる。

晩御飯これだけ・・旨いな・・あじ 音譜



アジのある食卓

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今日のランチ 刺身定食 アジとキス

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アジのちらし寿司 アジへの思い

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アジのすり身で生き返る

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アジのたたき「辛子酢味噌」

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