この数年間で野人の食生活に大きな変化があった。
食生活と言うより単に「水と人参」についてだ。
それまでの野人は水やお茶を好んで飲む習慣がなかった。
飲食店でカレーを食べてもコップの水はあまり飲まないし、コーヒーや適当なドリンクを頼む。
カルキ臭が気になるのではなく、単に水が旨いと感じなかったからだ。
多くの人が水のペットボトルやスポーツドリンクを持ち歩くのがよくわからなかった。
ミネラルウォーターやスポーツドリンクも全く買うことがなかったのだ。
子供の頃から水やお茶ではなく牛乳を飲まされて育ったこともあるが、井戸水や屋久島の山水は旨かった記憶がある。
それがこの数年は毎日のように水を飲んでいる。
同じ山から汲んで来た水だが、飲みやすくて幾らでも飲めるし、他のドリンクよりも旨いと感じている。
飲んだ時の体の反応がまったく違うのだ。
試しにあらためてミネラルウォーターを色々比べて飲んでみたが、やはり「旨さ」は感じられず、この感覚もない。
たまに他でも山で水を飲むことがあるのだが、特別に旨いとは感じていなかった。
この場所の湧水が本当に旨いと言うことに納得したのは「庭人」の言葉だった。
湧き水を求め歩いた水にうるさい庭人が、「富士の名水」より旨く、これまでで最高だと言うのだ。
喉ごしが柔らかく飲みやすいと言うことらしい。
庭人はこの水を大量に汲んで車で持ち帰った。
水を飲み始めたのは「人には本来の植物と水と塩」が必要だと言う野人理論の実践の為だったが、意図的にこの水を飲み始めてから随分変化があった。
水が好物になったと言うこと以外に、朝起きて目は洗うが「顔を洗う習慣」がなくなり、寝起き、疲れ目の充血もまったくなくなり、長年必需品だった目薬が不要になってしまった。
水道水も、水道水の温水シャワーも体に直接当てた事はこの一年間まったくないのだ。
水が、体内にも、皮膚にも、髪にも大きな影響を与えることは疑いようがない。
飲用としてだけでなく、水道水が皮膚に与える影響はこれからさらに調べるつもりだ。
本来の水とは生命に必要なエネルギーに溢れたものではないだろうか。
2に続く・・