砂漠のような新農園 2 | 野人エッセイす

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ありがとうございました


雪に覆われる
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ムー農園造成時は前年の水田の化学肥料や鋤き込まれた草が残留していただろうが、ここは数年間たいした肥料も入ってない乾燥した砂地で草もまばらだった。

まあ不毛の砂漠再生にはうってつけの条件とも言えるのだが、日本と砂漠との違いは雨量だ。

初年度は砂漠のまま終わったが、まあ見ていなさい、今年の秋にはきっと素晴らしい緑の大地が誕生する。

種と苗に相当な経費を使ったが無駄とは思ってはいない、これらの結果が財産なのだ。

最初に耕して農園を作れば必ず地表の草や有機物が土中に閉じ込められる。

たとえ無肥料と掲げても、毎回耕す限り不自然で人工的な「弱有機栽培」なのだ。

新たな草が表土を覆い、それらの余計な成分を土中から完全に吸い出すまでは植物本来の味は出ず、雑味や味のムラがある。

初期造成は、抜いた草を撤去して土中に何も入れないほど良いと言うことだが根の除去までは不可能に近い。

植物はその成長に有機物を必要とするが、それらは完全な土壌構造と循環の仕組みの中から彼ら自ら調達するものであり、人知が及ぶところではない。

種により、また同種であっても個性があり、土質や気候条件で必要とする有機物が異なるからだ。

完全な植物を生み出す土中のミネラルのバランスも彼らが築くものであり人間には不可能、放っておけば必ず出来上がる。

全体で見れば人が与えたものは科学肥料であろうが有機肥料であろうが必ず過剰になり、土中に入れればそれらは腐敗するか海まで流れることになる。

まして土壌掃除を担当する草を排除すればなおさらだ。

周囲の田や畑は牛糞を土中に入れ臭気が漂っていたが、その結果を理解している人はいない。


草と生き物達が時間をかけて土壌構造を構築、この地にあった野菜が必ず育つ。 
今年よりも来年、来年よりも翌年と、年を重ねるほど豊かになるだろう。
何故それがわかるか? それが地球の歴史であり自然界の道理だからだ。

ムーマジックではなく、それが当たり前なのだが、当たり前ではなくそれまで待てないのが今の農業だろう。

荒廃した農地は各地で見られ、後継者もなくさらに拍車がかかっている。

放置するくらいならやってみれば良いのだ、草刈りと植え付け以外に手間も経費もかからない。

ムー農園の道端で立派に育った白菜がそれを証明している。

待てば無駄な労力もお金も使わず大地は永久に糧を生み出してくれる。

前回記事にした「路傍の白菜」のように、夏草を刈ってからキャベツ、白菜、ブロッコリーなどの苗を一面に植えれば勝手に育つだろう。

草と土壌構造が表土の乾燥を防ぎ、冬はマフラーの役割を果たして野菜を守る。


実験作業開始 昨年8月初旬 あえて暑い時期を選ぶ
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夕方 終わる頃にすぐ横から巨大な虹

この虹は造成日と植え付けのこの日と二日連続同じ場所に出た
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大地から大地まで 初めて見た壮大な虹

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皆の希望が詰った砂漠の農園

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